野菜に関するQ&A
キャベツやハクサイをうまく結球させるにはどうしたらいいですか。
キャベツやハクサイをうまく結球させるにはどうしたらいいですか。
キャベツもハクサイも茎がほとんど伸びないロゼット型の生育をします。共に低温期野菜でキャベツの生育適温は15~20℃、結球適温は13~20℃です。ハクサイでは18~21 ℃が生育適温で、結球適温は15~18℃になります。どちらも比較的気温の高いうちにタネをまき、初期生育を順調に進ませ、キャベツでは旺盛に大きく生育した葉が20 枚前後、ハクサイでは15~30枚前後になってから、結球してくるようになります。
そこで、適期にタネをまき順調に育苗した苗をスムーズに活着させ、若苗を定植することが重要です。植え傷みを起こさせないことも、結球時期に関係してきます。育苗中に水分や肥料の過不足がなく、また徒長させることのないように苗を育てます。結球しないという場合には、たいてい苗の生育不良か定植時の植え傷みによるもので、初期生育が順調に進んでいないことが多いようです。
旺盛に生育している葉が前述のように一定の葉数になると、中心の葉が立ち上がって結球体勢に入ります。立ち上がった葉より後に出てくる葉は、幅が広い結球葉になっています。この後に出てくる葉は周りの葉に囲まれ、一層先端が内側に巻き込み、球が締まってきます。そこでこの時期以降、肥料不足や水分不足を起こさせないことが重要です。定植後、結球体勢を取り球が充実するまで、速効性の化成肥料の追肥が欠かせません。さらにこの時期に結球適温より気温が低すぎないことも必要です。「秋のタネまきは、1日の遅れが収穫の1週間遅れ」になるといわれるように、タネまきの時期とその後の初期生育を順調に進ませられるかどうかが、結球開始と球の肥大に影響してきます。