野菜に関するQ&A
昨秋にイチゴを植えましたが、今年花が咲かない株が何株かあります。どうしてでしょうか。
昨秋にイチゴを植えましたが、今年花が咲かない株が何株かあります。どうしてでしょうか。
イチゴは短日になる秋の、さらに気温が15~25℃になるころに花芽を分化します。イチゴは夏に育苗し、露地栽培では9月下旬~10月上旬ごろに定植します。定植時期がこれより遅れると、株の生育が十分に進まないため、花芽分化も遅れます。逆に早植えしたりチッソ肥料が多すぎると、成長が旺盛になりすぎて花芽分化は遅れます。
遅植えでなくても、イチゴは牽引根が発達して沈み込むため、深植えになりがちです。深植えでは生育が悪くなり、花芽分化も遅れます。また親株がポット植えの場合、水やりや施肥が悪ければ老化苗になり、適期に植えても生育が進まず、花芽分化も悪くなります。
生育も花芽分化に影響します。日当たりが悪く排水不良の畑では生育が遅くなり、花芽分化も遅れます。寒波襲来などの異常低温では、例え花芽が分化していてもその発育が阻害され、開花が遅れたり花芽数が減ります。さらに茎の先端や花芽がヨトウムシなどの虫害にあって、花芽がなくなることもあります。また苗を自家採取する際には、親株から2番目以降につくランナーを使います。1番目のランナーは定植までに大苗になりすぎ、老化苗になりやすいためです。