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花に関するQ&A

昨秋にバラのハイブリッドティー(HT)とつるバラ(CL)を植えました。HTはよく花が咲きましたが、CLは咲きませんでした。何が原因でしょうか。

昨秋にバラのハイブリッドティー(HT)とつるバラ(CL)を植えました。HTはよく花が咲きましたが、CLは咲きませんでした。何が原因でしょうか。

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まず、つるバラの剪定・誘引はされたのでしょうか。つるバラ苗を新たに植栽した場合によくある間違いは、つるをできるだけ早く伸ばしてやろうと剪定をしないことです。バラに限らず植物全般にいえますが、植物は上へ上へと伸びます。これは、より日光に当たり光合成を行うため、周りの植物との生育競争に勝つ必要があるからです。それにより、先端にある芽に栄養が集まり、わき芽よりも成長が優先され新しい枝の先に花を咲かせます(頂芽優勢)。また、充実した枝・芽にならないと花を咲かすことはできません。つるを剪定せずに伸ばしておくと、その先端は細い枝となり、花を咲かせる充実した芽はつきません。

 つるバラは木立性バラよりも芽吹きが早いので、12月~1月中旬ごろまでが剪定時期となります。剪定に際しては、まず残っている葉や花はすべて取り除き、枝の途中から伸びた細枝や枯れ枝も除去します。品種にもよりますが、古枝や昨年花をつけた枝よりも新しく伸びた枝に花をつけるので、3年以上の古枝はすべて元から切り捨てて、昨年の開花枝も2~3芽残すよう剪定します。新枝を切る太さの目安は、大輪系なら鉛筆、中輪系なら割り箸、小輪系ならつまようじ程度の太さのところで切り戻します。中・小輪系には古枝にもよく花をつけるものが多く、枝数が少なければ残しておきます。

 次に誘引作業ですが、誘引方向は樹形・成長方向に逆らわずにできるだけ水平方向に誘引し、複数の頂芽を作ることで「頂芽優勢を崩す」ことが、たくさんの花を咲かすうえで重要な作業となってきます。ただし、つるバラは、植栽後の翌春は株・枝が充実しておらず花がつかないこともままあります。 月刊誌Q&A 花