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野菜に関するQ&A

トマトの第3~4花房の果実が丸くならずに空洞化したり、形が悪くなったりします。どうすれば防げるでしょうか。

トマトの第3~4花房の果実が丸くならずに空洞化したり、形が悪くなったりします。どうすれば防げるでしょうか。

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トマトを順調に生育させるには、充実した花芽を分化しながら、着果・肥大させていく必要があります。定植する目安は、第1花房の1番花が咲き始めたころです。この時期には第1花房だけでなく第2花房の花芽も分化しています。さらに、第3花房では花房内の数花を分化し、第4花房でも花芽の分化が進み始めています。これらの花芽はまだ小さいため、定植後の活着が悪いと発達も悪くなって奇形化したり、発育が停止する発育阻害が起こりやすくなります。

 したがって、定植時に速やかに活着させることが重要です。そこで、根がよく発達できるよう、決められた肥料が畑の土に含まれていることと、排水性と保水性がよいことのほか、日当たりがよく気温が上昇している必要があります。

 定植する時に栄養過多になっていたり、12℃以下の低温が3~5日続いたりすると、子房の心室数(果実を切った時に見えるゼリー状の部分の数)が五つより異常に増えすぎて形が悪くなりがちです。また、まだ蕾の時にホルモン処理をすると空洞果になりやすく、さらに高温と重なると空洞果の発生が助長されます。第2~3花房の花が開花するまでは吸肥力が強い時期でもあり、水やりを控えます。この時期に第1花房の果実を肥大させようとして水をやると、第3~4花房では空洞果の発生が増えてしまいます。

 中段で花房が発達するのと下段の花房で果実が肥大するのは時期が重なるため、養分の競合が起こりやすくなります。これを防ぐには、水やりを控えることが重要です。 月刊誌Q&A 野菜