花に関するQ&A
矮化剤を用いてハボタンをコンパクトに仕上げたいです。どうすればよいでしょうか。
矮化剤を用いてハボタンをコンパクトに仕上げたいです。どうすればよいでしょうか。
ハボタンが江戸時代に「オランダナ」の名で渡来した際は、観賞用ではなく食用として用いられていたそうですが、現在ではさまざまな品種が生まれています。正月飾りのみならず、コンパクトなハボタンを使った立体的な寄せ植えが作られるようになり、ハンギングバスケットなどにも欠かせない植物となっています。
さて、「矮化剤」と呼ばれる薬剤は、花や葉の大きさを変えずに枝や茎の成長を抑え、徒長を防ぐために使われるものです。農薬として法令に基づく規制があり、対象となる作物や使用目的、希釈倍率、使用方法などが定められています。ハボタンが対象作物となっているものでは「家庭園芸用ビーナイン水溶剤」や「スミセブンP液剤」などが登録されています。例えば、「家庭園芸用ビーナイン水溶剤」なら、使用時期は子葉展開後に200~400倍の希釈倍率で、使用回数は2回以内、使用方法は茎葉に散布などと定められています。使用時は、矮化剤のラベルに記載されている使用方法を確認してください。
また、矮化剤を使わない方法としては、一般的なタネまき適期の7月中旬~8月上旬より遅らせてタネをまくと、コンパクトになります。ただし、色づきが遅れます。