花に関するQ&A
通販で購入したバラ苗が雪の降る冬に届きました。春までどのように管理すればよいでしょうか。
通販で購入したバラ苗が雪の降る冬に届きました。春までどのように管理すればよいでしょうか。
冬に届いた苗は、一般に大苗(二年生苗)と呼ばれるものです。前年の秋から冬に接ぎ木したものを地植えで秋まで育てて、気温が低くなり苗がしっかりとしまった後で切り戻し、掘り上げられた苗です。春に出回る新苗(一年生苗)に比べて値段は少々高いですが、しっかり大きく育っており、初めてバラを栽培される方にはおすすめです。接ぎ木に使うバラ苗の台木は、日本原産である原種バラのノイバラ(ロサ・ムルティフロラ)が日本では一般的です。病気にかかりにくく日本の気候によく合った、夏の暑さにも冬の寒さにも強い強健なバラです。
さて、購入されたバラは、ポットに仮植えされた状態か、裸苗が梱包された状態で届いたものと思われます。必ずなるべく早く適正サイズの鉢に植え替えましょう。ポットで届いた場合でも根鉢はできておらず、土が崩れ落ちてしまいますが、新しい用土で植え替えてください。植え替えの際は、肥料は施しません。
バラは比較的寒さに強い植物なので、何年も育てているバラなら少しぐらいの寒さでは問題ありませんが、大苗はまだしっかりと根が張っていない状態です。そのため寒風を避け、日当たりのよい軒先で管理してください。表土が乾いたら、午前中に水をやります。午後に水をやると夜に凍結してしまう地域もありますので、注意が必要です。また、寒さの非常に厳しい地域では、今年11月号の「園芸なんでもQ&A」でも説明したような、地面に埋め込むなどの対策が必要となってきます。