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春ダイコンのタネをまきましたが、発芽がよくありません。どういう原因が考えられますか。

春ダイコンのタネをまきましたが、発芽がよくありません。どういう原因が考えられますか。

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春ダイコンは冬の初めにタネを直まきし、春に収穫します。生育適温は17~20℃で、冷涼な気候が適します。発芽の温度幅はかなり広く、15~35℃の範囲で発芽します。発芽適温の15~30℃では、4~5日で揃って発芽しますが、14℃以下では低温になるほど発芽はかなり遅くなります。以上のことから、発芽がよくない原因としては、まず気温が低いことが考えられます。

 タネまき時期の気温はかなり低いため、整地した畝にできるだけ早めに黒色マルチを張り、さらにトンネルをして地温を温めておきます。マルチを張ったトンネル内は乾燥しやすいので、タネまき前日には軽く水やりしてください。なお、タネをまく当日は地温が十分に上がる晴天日を選びます。嫌光性種子なので浅めに覆土し、十分に水をやりましょう。

 畑の保水性・排水性も重要です。タネまきの3~4週間前までに1㎡当たり1~3㎏の完熟堆肥を入れ、十分に耕うんして膨軟な土にします。畝面の土も細かく砕土して、水平にならしておきます。畝面が凸凹だったり、土塊があったりするとタネが土に密着せず、水やりしても過湿あるいは乾燥して、発芽は悪くなってしまいます。タネまき後は過湿にならないよう、水管理に気をつけます。

 また、室温で保存していたタネは、発芽率がかなり低下するので、新しいタネを使うようにしましょう。 月刊誌Q&A 野菜