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野菜に関するQ&A

野菜を育てようとしている畑が砂質土壌です。どのような土壌改良を行えばよいでしょうか。

野菜を育てようとしている畑が砂質土壌です。どのような土壌改良を行えばよいでしょうか。

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野菜を栽培する土の物理性として、水はけがよくて水もちのよいことが必要です。次に化学性として、施肥された肥料を蓄えておき、根が利用できるような土壌酸度に調節されていないといけません。さらに生物性としては、根と共生関係にある有用微生物が豊富で、その餌となる有機物も十分に必要です。

 砂質土壌では、サラサラで水はけはよいものの乾燥して高温になりやすく、肥料成分も流れて抜け落ちやすくなります。そのような状態では、微生物は十分に繁殖せず、種類も少なくなります。砂質で水はけのよい土は、根菜の栽培などに向いていますが、化学性と生物性のバランスが保たれている必要があります。スイカやナスなどは、さらに有機質に富む土壌が適しています。

 砂質の土壌を改良するには、粘質土を1㎡当たり1~2㎏入れ、また土壌微生物の種類を多く含むような堆肥を1㎡当たり2~3㎏施用します。すると土壌微生物の活動が盛んになり、その数も増加します。有機物を補うことで土壌に団粒構造ができ、物理性と生物性も改善されます。土壌が安定するまでは肥料が流れ出やすいため、元肥以外にもこまめな追肥が欠かせないでしょう。 月刊誌Q&A 野菜