サンダーソニアの植え付け方を教えてください。
サンダーソニアの植え付け方を教えてください。
サンダーソニアは、南アフリカの高地に分布するイヌサフラン科の球根植物です。岩場や森林の開けた日当たりのよい場所に自生しています。この植物を発見したジョン・サンダーソン氏にちなんで名前がつけられました。つやのある緑の葉の間から、鮮やかなオレンジ色の袋状の花をちょうちんがぶら下がっているように咲かせます。その草姿から英名では「クリスマスベル」とも呼ばれています。通常は6~7月が開花期ですが、ニュージーランドなどで切り花栽培やその研究が進んだことで、現在では年間を通じて流通しています。そのかわいらしい姿から生け花やフラワーアレンジメントなどでも利用される人気の高い草花です。
さて、サンダーソニアの植え付け方について解説します。
①時期:4月が適期ですが、3月下旬~5月にかけての植え付けも可能です。
②場所:地植え、鉢植え共に行われます。地植えの場合は、日当たりと水はけのよい場所を選びます。長雨による過湿や高温が苦手なので、場所を移動できる鉢植えがおすすめです。
③鉢植え用土:水はけのよい土を好みます。赤玉土をベースにし、腐葉土と川砂がそれぞれ全体の2割程度の割合となるよう配合してください。また、底土には少量の緩効性肥料を混合しておきましょう。鉢底のゴロ土もお忘れなく。
④植え付け方法:6号鉢(18㎝鉢)に球根3~4球が目安です。球根は通常二股に分かれてV字状になっており、充実した球根の場合はそれぞれの先端から芽が出ます。しかし、球根は細長くて折れやすく、特に芽の近くで折れると発芽しなくなります。
球根を縦にV字状になるように植える方法もありますが、芽を傷つけにくい方法として、表土を深さ5~10㎝取り除き、上からのぞき込んでV字状に見えるように球根を寝かせて並べ、最後に表土を戻すのがおすすめです。
⑤植え付け後の管理:土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。発芽後は月に2回程度、水やり代わりに液肥を施しましょう。