藤田智直伝!家庭菜園基本のキホン! プランター菜園 ゴマ
藤田智直伝!家庭菜園基本のキホン! プランター菜園 ゴマ
筆者:藤田智
2011/06/01
完熟すると「アラビアンナイト」の呪文のごとく、莢(さや)がはじけるゴマ。古くから食用に使われてきました。そんななじみ深いゴマが、今、栄養価の高さで注目を集めています。オレイン酸、リノール酸に、ミネラル、たんぱく質、食物繊維。しかも、ポリフェノール色素も豊富な優れモノ。健康増進に、ぜひ一度栽培してみてください。ゴマが最近注目されている大きな理由は、その栄養価の高さにあります。ゴマ油で有名なように、種子の半分は脂質で、しかもオレイン酸、リノール酸などが豊富に含まれ、健康によいとされています。また、カルシウムや鉄分などのミネラル、たんぱく質、食物繊維にも富み、古くから漢方薬として利用されていたほどです。ゴマは、種皮の色によって黒ゴマ、白ゴマ、茶ゴマに分けられます。黒ゴマにはポリフェノール色素が多く含まれており、健康食品としても注目されています。ゴマは、ゴマ科ゴマ属の一年草で、インド~エジプト・アフリカが原産とされています。学名はSesamum indicum、英名はsesame、和名は胡麻です。古くから食用として利用されており、わが国へは中国から渡来したといわれています。育てやすい植物で、白色~薄紫色の花はかなり美しく、観賞用としてもよいものです。開花後に莢がふくらんできますが、ゴマの最大の特徴は、種子が完熟してくると莢がはじけ、タネが四方八方に飛び散ることです。このさまを称して「アラビアンナイト」の有名な言葉「開け!ゴマ」が生まれました。実際の栽培では莢がはじける前に収穫し、種子を取り出して水洗いした後、乾燥させ、炒ってから使用します。いわゆる炒りゴマです。
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