野菜
藤田智直伝!家庭菜園基本のキホン! 露地菜園 サヤインゲン
藤田智直伝!家庭菜園基本のキホン! 露地菜園 サヤインゲン
筆者:藤田智
2011/06/01
サヤインゲンは、中央アメリカ原産のマメ科の代表的な野菜で、完熟したマメを食べる場合は「インゲン」、若い莢(さや)を丸ごと食べる場合は「サヤインゲン」と呼んでいます。日本へは、1654年に「隠元禅師」によって伝えられたことから「インゲン」と呼ばれるようになりました。カロテンや食物繊維が豊富で、カルシウム、鉄などのミネラルにも富む健康野菜です。調理法もごく簡単で、炒め物やおひたしなどにできます。とれたてがうまさの秘訣です。栽培適温は15~25℃で、25℃を超えると落花が多くなります。マメ科野菜の連作は禁物で、3~4年の輪作が必要になります。また、マメ類の特徴は、根に根粒菌(チッソ固定菌)が共生して根粒を形成することです。根粒菌はマメから栄養素を拝借し、そのお礼にチッソ分をマメに還元してくれます。したがって、地力の低い所でも栽培が可能になります。栽培終了後は、根が土壌中に残存して地力の増大に貢献します。逆にいうと、チッソの施しすぎは「つるぼけ」の原因にもなるので気をつけましょう。
https://shop.takii.co.jp/simages/shop/gardenstyle/school/advice11_1.html