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野菜に関するQ&A

レモングラスを冬の間、室内に入れておいたのですが、少し暖かくなったころに外へ出したら、葉が赤く変色してしまいました。どうしてでしょうか?

レモングラスを冬の間、室内に入れておいたのですが、少し暖かくなったころに外へ出したら、葉が赤く変色してしまいました。どうしてでしょうか?

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レモングラスはイネ科の多年草で、香料をとるための植物として熱帯各地で広く栽培されています。高温多湿を好み、日本の夏の気候条件と適合しますが、秋から翌春にいたる気温の低い時期の栽培は保温が必要です。

 ご質問の「葉が赤く変色」した原因は、戸外の温度がレモングラスの生育には低すぎたことによるものと推測できます。レモングラスは10℃で生長が止まり、0℃以下では枯死してしまいます。

 しかしながら、夏季に限定して考えると栽培は容易です。温室で越冬させた株を親として、春に晩霜の危険が去ってから株分けを行い、その苗を植え付けた場合では、8月になると高さ100㎝、葉張り80㎝にも繁茂するほどです。従って、越冬と、それに続く春の外気にうまく適応させることがポイントです。

 夏場は生育旺盛で何の心配もありませんが、朝夕の気温が涼しく感じる季節になると生長が進まなくなり、さらに気温が低下すると葉は赤褐色に変わります。香りの成分も低下しますので、遅くとも10月上旬には収穫を兼ねて刈り込みます。宿根草の切り戻しの要領で株元から10~13㎝で切り、地植えの場合は掘り起こし、鉢または適当な容器に移植して室内に取り込みます。

 また、寒さに向かう季節で適期ではありませんが、この機会に株分けするのも一つの方法です。茎3~4本に小割りした株を4号鉢に植え替えます。

 室内での置き場所は、昼間なるべく日当たりがよく、冬季の最低温度が5℃以下にならない温暖な所を選ぶ必要があります。越冬の期間は肥料を施さず、水やりも控えめとしますが、乾燥は禁物で、暖かな午前中に室温と同程度の温水を与えるようにします。

 室内で越冬した株を外に出す時は、外気温に注意して、室内の越冬温度以下の所へ急いで出すことは避けます。気温が下がると予想される日の夜間は、室内に取り込むのが安全です。 月刊誌Q&A 野菜