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野菜に関するQ&A

四季成りイチゴの実が5月になっても大きくならず、変形果が目立ちました。どうしたら大きい実を成らせることができますか?

四季成りイチゴの実が5月になっても大きくならず、変形果が目立ちました。どうしたら大きい実を成らせることができますか?

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イチゴは受粉が完全でないと、果実は大きくならなかったり、変形果になってしまいます。果実は花床(花托ともいう)が肥大したもので、タネは小粒で表面につきます。果実の肥大は種子ホルモンによるもので、受粉が十分に行われないとタネはできず、果実は肥大しません。

 花は20~25本の雄しべと、その10倍くらいの雌しべを持つ両性花(両全花)です。開花時に一部の雌しべのみが受粉した場合は、その部分だけがかたよって肥大するため、奇形となります。形の整った大きい果実を得るためには、開花時の受粉がポイントです。

 イチゴは虫媒花で、ミツバチなどの訪花昆虫が蜜や花粉を集めに来て、その時にうまく受粉が行われるのが普通です。自然受粉の機会に恵まれない場合は、人工受粉を行いましょう。

 人工受粉は晴天の日の午前中がよく、開花して3~4日以内に行うことが大切です。雄しべから花粉が出ていることを確認して、やわらかな絵筆などに花粉をつけ、雌しべにやさしく触れるようにし、まんべんなく受粉します。 月刊誌Q&A 野菜