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野菜に関するQ&A

オクラの実の表面にイボができているのですが、原因を教えてください。また、食べても大丈夫でしょうか?

オクラの実の表面にイボができているのですが、原因を教えてください。また、食べても大丈夫でしょうか?

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オクラを栽培していると、莢の表面にイボ状の小突起が出ているものを見ることがあります。これは「イボ果」と呼ばれており、食べてもまったく問題はありませんが、市場などへ出荷する場合には商品価値を著しく低下させるようです。

 発生要因としては、カメムシやアザミウマなどによる虫害も考えられますが、ほとんどの場合は栽培条件からくる環境ストレスによる生理障害の1つと考えられ、注意していても完全に予防することは極めて困難と思われます。

 急に草勢が低下した時や極端な過湿繁茂状態の場合など、草勢が弱すぎたり、逆に強すぎたりすると発生が多くなるため、株の栄養状態とイボ果の発生は密接に関係しているようです。草勢が低下する原因としては、日照不足、気温の低下、極端な乾燥、過湿による根傷み、肥料不足などが考えられます。

 イボ果発生の対策としては、生理障害を招かないような栽培環境つくりが大切であり、そのため、できるだけ耕土の深い、排水のよい、地力のある土壌で栽培しましょう。また、極端な密植を避けて、光合成を十分営ませることも重要です。

 なお、品種によってイボ果の発生程度に差があるようなので、品種の選択も重要です。比較的草勢が安定している‘グリーンソード’は、従来品種と比べると発生の少ない品種です。 月刊誌Q&A 野菜