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果樹に関するQ&A

庭に置いていた鉢植えのビワをうっかり霜に当ててしまいました。急いで屋内に入れましたが、元気がありません。どうすれば回復しますか?

庭に置いていた鉢植えのビワをうっかり霜に当ててしまいました。急いで屋内に入れましたが、元気がありません。どうすれば回復しますか?

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ビワは常緑性果樹で、冬の低温が厳しいところでの栽培は不向きです。しかし、枝葉の耐寒性はウンシュウミカンに比較しても明らかに強く、うっかり霜に当てた程度では、すぐに傷むものではありません。元気がない原因は、ほかにあると思われます。

 鉢作りの場合に生じやすい活力の低下や障害は、排水不良による過湿、施肥の過多による濃度障害、さらには根づまりや水切れなどが考えられます。いずれも根が本来の機能を十分に果たせない状態であることが原因です。

 水切れも軽度で単なる水不足の時は、水分を補給すれば元気をとり戻します。また、根づまりの対処方法は、現在の鉢より1~2号大きい鉢を用意し、かたくしまっている根を少しほぐしてやわらげ、新しい用土に植え替えることで解消します。

 最も重い障害は細根がひどく傷み、根毛が再生不能に陥る、いわゆる根腐れの場合です。そのまま障害が進むと枯死に至ります。

 ビワの花は一斉に開花することなく、11月から2月の間、気温が低い時期に長期に渡るのが特徴です。その上、花や幼果はマイナス5℃以下では凍死する危険があり、毎年安定した結実を得るためには、冬の最低気温に留意して植え付けます。鉢植えで開花~幼果期を室内で保護することができれば、寒地でも結実を楽しむことが可能です。 月刊誌Q&A 果樹