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古い堆肥を使おうとしたところ、小さい虫が跳ね回り、ほかにもカブトムシの幼虫のような虫が発生していました。この堆肥は使わないほうがよいでしょうか。
古い堆肥を使おうとしたところ、小さい虫が跳ね回り、ほかにもカブトムシの幼虫のような虫が発生していました。この堆肥は使わないほうがよいでしょうか。
堆肥は土を植物の生育に適した、通気、排水のよい団粒構造にしますが、反面、腐った植物質を餌とする昆虫が発生します。これらの中には、生きた植物の根や芽も食害するものがいて、土壌害虫と呼ばれています。
発生した虫はトビムシとジムシ(コガネムシの幼虫)かと思われます。
トビムシの幼虫と成虫は、発芽したての幼芽や幼根を食害し、枯死させます。ジムシは幼虫が根を食害し、多数発生すると、樹木でさえ枯死させます。また成虫になると葉を食害します。
前記の理由により、ご質問の堆肥は、そのまま使うと非常に危険です。これらの虫を除去するには、堆肥をブルーシートなどの上に薄く敷き並べ、直射日光に当てて時々かき混ぜると、虫はいなくなります。またジムシに対しては、ダイアジノン粒剤を、堆肥10r当たり300~400g入れて混ぜ合わせれば効果的です。そうした処理を行った後で使用してください。
古い、新しいに関わらず、堆肥を大量に施したり、土に堆肥を十分に混和せず、ムラや偏りがある場合は、土壌害虫に卵を産みつけられる心配がありますので、ていねいに土と混ぜ合わせてください。