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エダマメの粒の太りが悪いのですが、どういう原因が考えられますか?

エダマメの粒の太りが悪いのですが、どういう原因が考えられますか?

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エダマメを栽培してみると、生育途中は簡単に育つように思えるのですが、いざ収穫してみると意外と満足を得られないことがあります。それは、①思ったほど莢のつきが少ない。②莢はついているが、一粒莢や二粒莢が多い。③莢の形は正常に見えるが、粒が太っていない扁平なものが多い。④害虫によって若い莢の粒の部分が吸汁され、黒く変色し、粒が太っていないなどです。

 まず、基本的な原因としては、マメ類に出やすい過繁茂が考えられます。元肥のチッソ成分が多いか、追肥が早すぎたことなどによって着莢前から枝葉が繁りすぎたため、風通しが悪くなり、蕾や花への日当たりも弱くなります。そのため開花や受粉が十分に行われなくなり、莢つきや粒の肥大が悪くなったと考えられます。逆に草勢が弱いと着莢数が減り、粒の肥大も悪くなります。

 次の原因は、開花期が梅雨期の最も不良な天候と重なる場合です。多雨により受精が悪くなり、着莢や肥大が悪くなります。

 以上のことを改善するには適期栽培を心掛け、株間を十分広くとり、肥料は元肥のチッソ分を少なくし、着莢始めに当たる時期に追肥を行うとよいでしょう。虫害を少なくするには農薬に頼らざるを得ません。開花初期から2~3回の薬剤散布が必要でしょう。 月刊誌Q&A 野菜