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畑を借りたばかりで、現在育てている植物などはありません。春の植え付けやタネまきの時のために、今の時期に土づくりをどのようにしたらよいでしょうか?
畑を借りたばかりで、現在育てている植物などはありません。春の植え付けやタネまきの時のために、今の時期に土づくりをどのようにしたらよいでしょうか?
まず、手はじめに土づくりを考えておられるのは素晴らしいことです。野菜を育てる基本は、我々が健康のために食べ物に気を配ることと同じで、根に養分を供給する土をしっかりとつくることが基本となります。
植物の根が育ちやすい土とは、水はけがよく、通気性もあり、また保水力にも優れ、さらに養分保持力の高い生物相の豊かな土だといえます。
そのような土をつくるためには、落ち葉や稲わら、野草、野菜くずなどに米ぬか、家畜の糞尿などを混ぜて積みあげ、醗酵させた堆肥を十分に施すことが大切です。堆肥は土壌粒子を結びつける働きがあり、こうしてできた土を団粒構造の土と呼びます。このような土は土壌中にすき間が多く、排水・通気・保水性を高めます。
堆肥のおおよその施用量は、1㎡当たり3~4㎏です。また、土壌の酸度を植物の生育に適したpH6・5前後に保つために、石灰で調整して下準備をしておきます。
元肥の量は作る作物によって異なりますが、植え付けや播種の7~10日前に施し、土によくなじませておくことが大切です。