パセリの発芽適温は15～20℃で、25℃以上の高温では発芽不良となります。しかも発芽には10日前後かかり、発芽率は60～70％とかなり低率です。また好光性種子のため、覆土が厚すぎると発芽は悪くなります。したがって発芽しないのは、早まきのために温度が低すぎたのか、覆土が厚すぎたことが原因だと思われます。

　播種は床面をよく平らにした後、5～6㎝ 間隔に深さ2～3㎜ のまき溝をつけて条まきにするか、播種箱にばらまきにします。パセリは競いあって発芽する性質が強いため、条まきでは厚まきとします。点まきでは１カ所に7～10株まとまって発芽するのが望ましいので、15粒程度をまきます。播種後に軽く鎮圧してから、ふるいでふるった床土を種子が隠れる程度に薄く覆土します。

　なお、催芽処理（水に18時間浸漬してから播種）をすると発芽がよくなるといわれています。潅水は床土の乾き具合を見ながら、日中を避けて早朝に行います。