野菜に関するQ&A
インゲンの実がオタマジャクシのように一部だけが太ったようになりました。どうしてですか?
インゲンの実がオタマジャクシのように一部だけが太ったようになりました。どうしてですか?
インゲンの実(莢)が正常に育っているのは、内部の種子がすべて着粒しているからです。その逆に種子が実らなかった部分は歯抜け状態となり、へこみやくびれとなってしまいます。
ご質問にあるオタマジャクシのような実の状態は、一部の種子が実り、大部分の種子が実らなかった状態と考えてよいと思います。
その主な原因として、開花してもうまく受粉されなかったということが考えられます。
①開花期間中に連続して雨の日があった。
②草勢が弱く受粉の力が低下し、粒の肥大が悪い。
③密植しすぎているか、肥料の効きすぎで葉が茂り、風通しが悪く、光の当たりが悪い。
④ウイルス病の感染で株が弱り、花の質が悪くうまく受粉しなかった。
以上の原因はオタマジャクシのような変形果だけでなく、曲り莢や、短い莢なども増加させます。
対策としては、株間を十分とること、乾燥を防ぎ、開花までの肥料の効きをやや少なめにして追肥を行うこと、開花中の害虫防除に努めることなどです。