タキイネット通販TOP > Q&A > 果樹に関するQ&A > 樹木にカイガラムシがいっぱいついて困っています。どうしたらよいでしょうか。
果樹に関するQ&A

樹木にカイガラムシがいっぱいついて困っています。どうしたらよいでしょうか。

樹木にカイガラムシがいっぱいついて困っています。どうしたらよいでしょうか。

FacebookTwitterLine

カイガラムシ類は、介殻や蝋質または粉状、綿状などの分泌物を身にまとっているため、吸汁性害虫の中では最も駆除が困難です。それに多数発生すると、虫の出す分泌物にカビが生えたり、ほこりがついたりしてスス病を併発します。これは観賞用植物には致命的であるだけでなく、葉などがススに覆われ光合成が阻害されるため、樹勢が衰えたり、果樹では果実の品質の低下を招いたりします。

 防除するには、小型の鉢植え植物なら、ブラシを使ってかき落とすこともできますが、大きな植物の場合は薬剤を使用する以外方法はありません。その際は使用基準に従って使用する必要がありますが、薬剤の1つとして「マシン油乳剤」があります。人畜には無毒で、虫の体を覆い窒息死させるもので、ほぼ一年中使えますが、特に冬季の散布が効果的です。ただ、常緑樹と落葉樹、またそれぞれ季節により希釈倍率が異なるため注意してください。間違えると薬害の原因となります。他の薬剤には「石灰硫黄合剤」「スプラサイド乳剤」「カルホス乳剤」「アクテリック乳剤」などが一部の虫の種類と植物に使用できます。

※薬剤の使用にあたっては、必ず使用基準に従い適正にご使用ください。 月刊誌Q&A 果樹