オクラの種子は発芽が難しく、失敗しやすい野菜として取り上げられることが多いのですが、最も基本的な原因となる理由は種子の皮がかたく吸水しにくいことです。播種時には潅水しても、その後土の水分が次第に乾き、十分に水を吸えない時に発芽不良になるようです。

　対策としては、

①毎日土の水分をチェックし、乾燥ぎみなら潅水する。

②乾燥防止と保温を兼ね、マルチングや敷きわら等を行う。

③春先には無理な早まきをしない。晩霜が終り、十分暖かくなってから播種する。

　以上は基本的なことですが、吸水をよくし発芽を促す方法として次の方法をおすすめします。

　種子を半日くらい水に浸け強制的に吸水させた後、湿った布に包み、さらにポリ袋に入れ、これを30℃くらいの場所に２～３日置きます。毎日、中をあけてみて、一部の種子に１～２㎜の白い根が見えたら取り出して播種します。