【ダリアの栽培ポイント】
ダリアの球根は塊根で、球根の肥大した部分は根です。その根の部分に芽はなく、根の付け根(クラウン部分)に芽があります。この芽の部分がついていないもの、あるいは植え付け時に芽を欠損したものからは発芽しません。球根を掘り上げた時、そのままの状態で保存すると首折れが出やすいため、分球して保存し、分球の際はこのクラウン部分をつけて切り分けることが大切です。クラウン部分のしっかりしたものであれば、小さな球根でも立派に育ちます。また、冬季に株を掘り上げずそのままにしていたもの、あるいは掘り上げ保存中にクラウンの芽を寒さで傷めたものも芽が出ません。掘り上げず花壇などで越冬させる場合は、株の上に土をかぶせるなどの防寒対策が必要です。
植え付け適期は4月上中旬ですが、早く大きくしたい時は、3月中旬ごろに室内やハウス等で催芽させた球根を植え付けるとよいでしょう。
球根から多くの芽が出れば、小さい芽を摘み早いうちに1本にします。中大輪や高性種の場合、側芽や中央部以外の蕾は早いうちに摘み取ると見事な花がつきます。
8月~9月中旬ごろまでの花は、暑さで品質のよい花が咲かず、草丈が伸びて倒れやすくなるため、切り戻しを行いましょう。