【エキナセアの栽培ポイント】
エキナセアは北米原産の耐寒性多年草です。見た目はルドベキアに似ていますが、より強健で個性的な花型をしています。紫やピンク系の花色が多い在来種に対して、豊富な花色や変化のある花形、八重咲きやコンパクトな矮性種まで多くの品種が近年作出され、人気を集めています。エキナセアは日当たりと水はけのよい場所であればよく育ち、暑さにも寒さにも強く丈夫です。気をつけるポイントさえ押さえれば、地植えにしたままで夏も冬も栽培できます。地植えの場合、植え付けた年は根が十分に張るまで、土が乾いたら水をやる必要があります。以降は極端な乾燥が続く時以外は、水やりはあまり必要ありません。肥料も与えすぎると障害が出やすいので、一般の花より少なめに与えます。通常は3カ月に1回、緩効性化成肥料を与えるくらいでよいでしょう。
夏越しについては、多湿に強くないので梅雨時に根腐れする恐れがあります。水はけをよくするため、高畝にしたりレンガで囲うなどして土を盛り上げて植えます。花が終わったら花茎ごと切ると分枝が促されて次々と花が咲いてきます。
寒さには強いですが、冬には地上部が枯れるので、枯れ茎を地際で切りとります。ただし、地面が凍結する所ではバーク堆肥や落ち葉などを厚めに敷いておくとよいでしょう。
鉢植えの場合、根詰まりさせないよう少し大きめの鉢に排水のよい用土で植え付けます。鉢土が乾いてきたら水をやりますが、与えすぎて過湿にならないように注意します。緩効性化成肥料を元肥とし、様子を見て年2~3回液肥を与えます。