タキイのミニトマトバラエティー
黄化葉巻病・葉かび病・斑点病に耐病性があり、作りやすいミニトマトです。食味に優れ、果実は濃赤色で光沢があります。低段から安定して糖度が高く、緻密な肉質で、果重は15〜20gです。果揃いがよく果形はきれいな球形です。極早生種で低温期の収量に優れ、年内の収量が上がります。また、収量の波が小さく、栽培期間を通じて一定の収量が見込めます。 |
糖度が高く、食味に優れていることから市場でも人気のある品種。花数が多く、たくさん果実をつけるため、収穫の楽しみが存分に味わえます。 | 1果が15〜20gで色ツヤがよく、食味のよい「CF千果」は、家庭菜園の定番ともいえる品種。花数が多く熟期が早いので、初期からたくさん収穫できます。また、葉かび病耐病性(CF9)を付与した品種で、安心して栽培できます。 | |
黄色い果色で甘みが強く、ユニークな縦長の果形をした、非常に作りやすい品種。直売所で店頭に彩りを増やすには、おもしろい品種です。 | 花数が多いため、着果が多く、果色は鮮明な赤色で糖度が上がりやすい品種。草勢管理がしやすく露地でも栽培しやすいのが特長です。 | 果色が濃赤色で大変ツヤがあり、果形が美しい球形をした品種です。裂果に強く出荷率が高いのが特長。糖度が高く、特に食味に優れています。 | ||
一般地では、遅霜の心配がなくなる5月に入ってから定植をするので、3月にタネまきをします。発芽までは地温を25℃に設定し、十分な湿度を保って発芽を揃えます。発芽が揃えば、最低気温を16℃で管理し、徒長を防ぎます。本葉2枚目が完全に展開したら、12cmポットに移植します。移植後は、最低気温を1週間に1℃ずつ下げて、寒さに慣らしていきます。
定植時には、最低気温8〜10℃で管理します。地温は気温より3℃程度高く設定します。育苗中の水やりは、晴れた日の午前中に1日分の量を与えます。苗の大きさにあわせ、水やりの量も増やしていきます。本葉が5〜6枚展開すると互いの葉が重なり始めるので、株間を広げ、苗が徒長するのを防ぎます。
植え付けの1カ月前までに1m²当たり堆肥などの有機物3sを施します。元肥(成分量)として1m²当たりチッソ12g、リン酸20g、カリ20gを目安として土づくりをしておきます。畝立ては、土壌水分が十分な状態で行い、マルチを張って地温確保に努めます。
1段目の花が咲き始めたころが定植適期の苗となります。
定植後の水やりで地温が低下cするので、活着を促すため、定植は晴れた日の午前中に行い、水やり後は地温を十分に回復させてから夜を迎えます。
主枝を支柱に添わせて誘引しながら1本仕立てにします。支柱への誘引は、8の字を描くように茎と支柱を麻ひもなどで縛りつけます。
わき芽の取り遅れは、草勢を低下させる原因にもなるので、発生するわき芽は大きくならないうちにすべて取り除きます。わき芽かきの際には、ハサミを使うと病害が伝染することがあるので、手で取り除きます。
果実の着果が悪いと、草勢のバランスが悪くなるので、ホルモン処理をして着果を安定させます。ホルモン剤の濃度は、処理時の最高気温の5倍希釈(最高気温20℃の時は100倍希釈)を目安とします。
完全に開花した花に1度だけ処理をします。処理は、晴れた日の午前中に行うと効果的です。生長点にホルモン剤がかかると障害が出ることがあるので注意が必要です。
ミニトマトは吸肥力が強く、草勢が強くなりがちなので、活着後は基本的に少量・多回数での水やりを心掛けます。
1回目の追肥は4〜5段の花房が開花したころを目安とします。1m²当たり固形肥料をチッソ成分量で3g施します。その後は草勢を見ながら、固形肥料なら1段おきに、液肥なら各段開花期に施します。
盛夏期になると、高温や強烈な果皮への直射が原因で、裂果の発生が増加します。裂果を防ぐには、遮光をして対策します。また、土壌の乾湿の差を小さくするために少量・多回数での水やりを心掛けてください。
また、病害虫の防除も大切になります。栽培後半になると下葉が繁り、湿度がたまりやすく病気発生の原因になるため、摘葉して風通しをよくし、病気の発生を予防します。摘葉の目安は、着色した果房より下の葉になります。過度な摘葉は草勢を低下させますので注意してください。
果実が着色すると収穫となります。収穫の際は、へた上部にある離層部分からていねいに切り離します。