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春植え球根特集

春植え球根特集
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ゼフィランサス/ハブランサス

  どちらも「レインリリー」と呼ばれるヒガンバナ科の球根です。その名の由来は、雨上がりの晴天時を好んで開花する性質からきています。開花期は、品種によりそれぞれ異なりますが、どの品種も雨上がりに開花するという性質は共通しています。上を向いて咲くのがゼフィランサスで、横を向いて咲くのがハブランサスとおおまかに分類されていますが、一部のハブランサスは上を向いて咲きます。園芸品種として品種改良されたものより、ほぼ原種の状態で増殖されたものが販売されており、花の大きさや草姿などそれぞれ特徴があります。
  原産地は南米から中南米のものが多く、暖地を好みます。植え付けは3月下旬から6月までが適期です。丈夫な球根なので乾燥にも耐えますが、やや湿った乾きにくい所を好み、水はけのよい半日陰に植えるとよく育ちます。普段は庭の目立たない所でひっそりとしていますが、雨が上がって晴れた途端に満開に咲き始め、さわやかな気分をもたらしてくれます

ゼフィランサスの植え付け方

地植えの場合は深さ約5cm、間隔は球根1〜2個分。鉢植えの場合は5号鉢に5〜7球が目安で、深さは約2cm。

ハブランサスの植え付け方

地植えの場合は深さ約5cm、球根1〜2個分の間隔で。鉢植えの場合は、5号鉢に3〜5球が目安で、覆土はごく薄く。

ゼフィランサス
カリナタ

大輪の桃花種。「サフランモドキ」の別名もあるが、サフランとはまったく違う球根植物。花期は6月と9月の2回。梅雨時にさわやかなピンク色の花が一斉に咲く景色が美しい。草丈は約20cm。

キャンディダ

「タマスダレ」の別名のある白花種。日本の気候に適した品種で、日なたでも日陰でもよく育つ。花期は9〜11月。よく株立ちし、たくさんの花を咲かせる。草丈は約20cm。

シトリナ

小輪ですらりとした草姿の黄花種。やや寒さを嫌うので、日当たりがよい建物の南側などに植え付けるとよい。花期は8〜10月。花が少ない夏の庭を華やかに彩ってくれる。草丈は約20cm。

ハブランサス
チェリーピンク

葉と花のバランスがよく、草姿の美しい桃花種。花弁の内側にローズピンクの目がある。やや寒さを嫌うので、日当たりがよい建物の南側などに植え付けるとよい。6〜9月に2、3回不定期に開花する。草丈は25〜30cm。

ロブスタス

薄いピンクの上品な花色の品種。花弁の内側の中心は白くなる。真夏の直射日光を避けられる半日陰でよく育つ。6〜9月に2、3回不定期に開花。草丈は25〜30cm。

アンダーソニー

小型のハブランサスで、黄色の小さな花が上を向いて開花する。乾燥にも強いが、やや湿った半日陰の方がよく育つ。6〜9月に3、4回不定期に開花。草丈は25〜30cm。

ジャンボ

花が特別大きなハブランサスで、葉も大きく鉢植えにしても見応えがある。球根のサイズはそれほど大きくなく、草丈も25〜30cmと一般的なハブランサスと変わらない。耐寒性もあるが、温かい場所を好み、日当たりがよい建物の南側などでよく育つ。7〜9月に2、3回不定期に開花。

ユーコミス

  花の形から「パイナップルリリー」とも呼ばれるユリ科の球根です。草丈10cm程度の小型種から1mを超える大型種まであります。ここでご紹介するのは、鉢栽培でも庭植えでも育てやすい、小〜中型の品種です。今までこのサイズのユーコミスは白花のプンクタータ種しかなく、バリエーションに乏しかったのですが、近年新たに園芸品種として育種された品種が数品種でき始めました。濃い紫色やバイカラーの花色が濃い品種は、葉色も紫や銅葉でカラーリーフとしても魅力があります。3月中旬から4月が植え付け適期で、葉の展開し始めたころが最も発色がよく、花が咲き始めると緑葉に変色していきます。プンクタータのように香りはないのですが、きれいな葉とかわいらしい花は、初夏から夏の庭を彩り豊かに飾ってくれます。

植え付け方

地植えの場合は深さ10cm弱、間隔は球根3〜4個分。鉢植えの場合は5号鉢に3〜4球が目安で、深さは約5cm。

プンクタータ

パイナップルの形をした香りのよい白花種。暑さ寒さに強く、日当たりのよい所でよく育つ。7〜8 月によく開花するが、9月〜10月中旬に2度目の開花が楽しめることもある。草丈は25〜30cm。

オパール

ユニークなバイカラーの品種。葉色にも特徴があり、出始めは発色のよい濃い銅葉で、開花が近づくにつれ緑色に変色していく。7〜8月に開花する。草丈は15〜20cm。

ルビー

発色のよい濃紫色の花がきれいな品種。葉色も出始めは紫色だが、生育が進むにつれ緑色に変色していく。7〜8 月に開花し、10月に2度目の開花が楽しめることもある。草丈は15〜20cm。

ヒッペアストラム

  一般的には「アマリリス」といわれるヒガンバナ科の球根ですが、耐寒性の強いこのシリーズの品種は、育種家の意向もあって、正式な学名であるヒッペアストラムとしてご紹介しています。耐寒性の強い原種にさまざまな品種をかけあわせて作出されていて、4月ごろから咲き始めるものから6〜7月に咲くものまで、開花時期には品種差があります。草丈は30cm弱から60cm程度と中型で、鉢植えでも庭植えでも育てやすいサイズです。花の大きさは7〜8cmの中輪から10cm程度のもの、または15cmを超える大輪の新品種まで多様です。
  植え付け適期は3〜4月で、真夏の強い日差しや長雨を嫌うので、西日を避けられる水はけのよい半日陰に植え付けるのがおすすめです。ヒッペアストラムは大輪のアマリリスと違い、一手間掛けて育てるガーデンアマリリスで、手間を掛けた分、清楚で華やかな美しさが楽しめます。

植え付け方

地植えの場合は球根3〜4個分の間隔で並べ、ごく薄く覆土する。鉢植えの場合は5号鉢に1球が目安で、球根が少し見えるくらいに覆土する。

アラスカ

八重咲きの白花種。花が大きめでとても豪華。草丈が40〜60cmなので鉢栽培にも庭植えにも利用できる。5〜6月によく開花し、切り花にも適している。

バレンチノ

赤に白い筋が入る花数の多い品種。草丈40〜60cmで鉢栽培にも庭植えにも適しており、丈夫で生育旺盛な品種。5〜6月にかけてよく開花する。

イエローラスカル

発色のよい黄花種。草丈30〜40cmの小振りな品種で、鉢栽培に適している。真夏の高温多湿を嫌うので、半日陰で栽培するとよい。6月〜7月上旬によく開花する。

アイキャッチャー

大輪の朱赤の花が咲く新品種。花径約15cmの大きな花が4〜5輪つきボリューム感がある。草丈40〜60cmで、鉢栽培にも庭植えにも適している。5月下旬〜7月上旬によく開花する。

クロコスミア

  クロコスミアは、初夏から夏にかけてよく開花するアヤメ科の球根です。3〜4月に日当たりのよい所に植え付けます。植え付け当初はゆっくりと育ちますが、徐々に大きな株へと生長していきます。丈夫で育てやすい球根で、数年掘り上げず、植えっぱなしにしておいた方がよく育ちます。クロコスミアは、品種によって花色だけでなく、花の咲き方も異なります。草丈が60〜100cm程度の中〜大型の品種は、ガーデン材料だけではなく切り花としても見応えがあります。茎が直立し、横を向いて咲くものや、しなった茎に上を向いて咲くものなど品種によって個性があり、アレンジ材料としても魅力的です。

植え付け方

地植えの場合は深さ約5cm、間隔は球根2〜3個分。鉢植えの場合は5号鉢に3球が目安。ただし「ルシファー」は球根が大きめなので、7号鉢に3球を目安にする。深さは約3cm。

プリンス オブ オレンジ

切り花向けに育種された品種で、茎がよく直立し、発色のよいオレンジ色の花が横を向いて咲く切り花向け品種。草丈60〜80cmまで育つ。6〜8月にかけてよく開花する。

ルシファー

目の覚めるように鮮やかな赤花の大輪種。反り返った花茎の上側に花を咲かせる。草丈100〜120cmに大きく育つ豪華な品種。6〜8月にかけてよく開花する。

サングロウ

黄花の大型種。草丈約80cmまで育ち、よく分枝して花茎の両側にたくさんの花を咲かせる。7月上旬〜8月にかけてよく開花する。

ジンジャー

   ジンジャーは「花ショウガ」とも呼ばれるショウガ科の球根です。株元の乾きにくい、やや湿った場所を好み、草丈1m以上に大きく育つので、垣根のそばなどに植え付けるのがおすすめです。霜が降りなくなったころ、球根が乾きすぎて消耗する前に、なるべく早めに植え付けます。春に芽を出し、梅雨時からぐんぐんと育ち始め、夏の終わりから秋にかけて開花します。植え付け初年度は生育が遅く花も少なめですが、翌年以降植え替えをしない方がよく育ち、株立ちしてたくさんの花を咲かせるようになります。すばらしく香る花で、夕方から夜に甘い香りを周囲に漂わせます。ジンジャーの甘い香りは残暑の夜の散歩のちょっとした楽しみで、過ぎゆく夏を感じさせてくれます。

植え付け方

地植えの場合は深さ約10cm、間隔は球根3〜5個分。鉢植えの場合は10号鉢に1球が目安で、深さは約10cm。

秀麗

淡いオレンジ色の大輪の花を咲かせる品種。草丈120〜150cmに育ち、よく株立ちする。8月下旬〜9月によく開花する。

桃の輝き

桃色がかった淡い花色が特徴の希少種。花は大きいが、草姿はほかの品種に比べやや華奢。9月によく開花する。草丈は100〜120cm。

金閣

オレンジがかった黄色で、花房が特別大きく豪華な花が楽しめる。草丈100〜120cmで、9月によく開花する。

白蘭

純白の花を咲かせる花期の長い品種。生育旺盛でよく株立ちし、3〜4年で大株に育つ。草丈は100〜150cmで、8月下旬〜10月にかけてよく開花する。

艶麗

薄いレモンイエローの品種。草丈120〜150cmに育ち、よく株立ちする。やや遅咲きで、9月中旬〜10月にかけてよく開花する。

牧野 浩

牧野 浩

千葉県長生郡の球根栽培の老舗「正和園芸」に勤務し、球根栽培を学んだ後、正和園芸を引き継ぐ形で「白子園芸」を立ち上げ、代表に就任。球根の中でも個性的な花が多い春植え球根のスペシャリスト。

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