春に植え付け、初夏から秋にかけて花を咲かせる春植え球根は、これからが植え付け時です。植えっぱなしでも数年間は開花するものが多く、夏の植栽の主役としても大活躍。可憐で優雅な花は、切り花として楽しめるのも人気の理由です。
球根はもともと生育初期に必要な養分をもっているので、手間がかからず初心者でも栽培は簡単です。どの品種も日当たりのよい場所に植え込みます。生育期間が長いので多くの養分が必要ですが、チッソ、リン酸、カリの3要素をバランスよく含んだ肥料を与えれば、次々と花を咲かせます。草丈が高いものは、支柱などで支えると安心です。
今回紹介する球根植物は、その性質から大きく3つに分けることができます。
- ①温室などで管理すれば季節に関係なく葉を展開させる常緑のもの(アマクリナム)
- ②秋に生育が停止するが、球根は休眠せず、保温により生育し続けるもの(クルクマ)
- ③開花後地上部が枯れ、2〜3カ月休眠するもの(グラジオラス、クロコスミア、グロリオサ、カラー、サンダーソニア、アシダンセラ)
中でも高温を好むグロリオサとサンダーソニアは、寒い時期に植え付けると球根を腐らせる原因になるので、出芽を確認して植え付けた方が失敗が少なくて済みます。