散粒機、もしくは手まきで播種します。
緑肥景観用種子特集
家庭菜園を始めて何年か過ぎた時、どうも作物の調子が悪い…、去年はきれいなダイコンがとれたのに今年のダイコンは肌が汚い…、収量が年々減少してきた…、そんな経験をされたことはありませんか?
近年、野菜の指定産地や施設園芸地帯などで、連作などにより発生する病害が問題になっています。一方で、過度に農薬へ頼ることに抵抗を感じておられる方が多いことも事実です。そこで、連作障害対策や地力回復を目的とした緑肥作物の利用が増えてきました。輪作に短期間で利用できる緑肥を取り入れることで、病気の軽減、収量の増加など高い効果を上げています。もちろん緑肥の利用は家庭菜園にも応用できます。野菜作りは土壌の健康から。今回は緑肥作物の効果から利用例まで幅広くご紹介します。
このように、緑肥には作物が生育するのに必要な環境を整えてくれる効果があります。
目的にあわせて緑肥を計画的に利用して「元気な菜園」を実現させましょう。
- 【播種前の圃場準備】
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耕うん機や管理機などで耕起・整地します。
- 【播種】
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家庭菜園で行うくらいの広さでは、手まきで問題ない。バラまき、もしくは条まきにする。
- 【覆土】
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バラまきの場合、レーキを2cmくらいの深さでかけ、多くの種子が土壌に隠れるようにします。条まきの場合は、播種後、2cmくらいの深さに覆土します。
- 【鎮圧】
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鎮圧した方が発芽しやすくなるため、板や足などで鎮圧します。
- 【すき込み】
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耕うん機や管理機などですき込みますが、機械に絡まってしまう場合は、5cmくらいの長さに切断してからすき込むようにします。切断する場合は、上部から数回に分けて鎌や ハサミなどで刈り取ります。
※刃物を使用する際には手を切らないように十分に気をつけましょう。すき込む際に、石灰チッソを加えると微生物の働きがよくなり、分解が促進されます。■利用上の注意
土壌中にすき込まれた緑肥作物は微生物によって分解されますが、その分解過程の中で一時的にピシウム菌が増殖します。そのため、すき込み後は一定時間(夏季で3〜4週間)おいてから後作の栽培に入ってください。また、栽培環境や主作物により適する緑肥が異なります。目的にあった方法でご利用ください。