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緑肥景観用種子特集

緑肥・景観用種子特集 緑肥作物で土づくり!景観用作物で環境美化!家庭菜園で利用しよう

家庭菜園を始めて何年か過ぎた時、どうも作物の調子が悪い…、去年はきれいなダイコンがとれたのに今年のダイコンは肌が汚い…、収量が年々減少してきた…、そんな経験をされたことはありませんか?
近年、野菜の指定産地や施設園芸地帯などで、連作などにより発生する病害が問題になっています。一方で、過度に農薬へ頼ることに抵抗を感じておられる方が多いことも事実です。そこで、連作障害対策や地力回復を目的とした緑肥作物の利用が増えてきました。輪作に短期間で利用できる緑肥を取り入れることで、病気の軽減、収量の増加など高い効果を上げています。もちろん緑肥の利用は家庭菜園にも応用できます。野菜作りは土壌の健康から。今回は緑肥作物の効果から利用例まで幅広くご紹介します。

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緑肥作物の効果

  • 【1 物理性の改善】土壌団粒構造の形成、透水性の改善、通気性の改善。
  • 【2 化学性の改善】保肥力の増大、チッソ固定、クリーニングクロップ。
  • 【3 生物性の改善】微生物相の多様化による病気の軽減、有害センチュウの抑制。
  • 【4 環境保全】景観美化、表土の流出防止、地力維持、防風、敷きわら効果。

このように、緑肥には作物が生育するのに必要な環境を整えてくれる効果があります。
目的にあわせて緑肥を計画的に利用して「元気な菜園」を実現させましょう。

家庭菜園での緑肥作物の利用例 〜品種と利用例〜

「ネグサレタイジ」でダイコンの肌をきれいに

「ネグサレタイジ」をダイコンなどの根菜類の前作に利用すると、キタネグサレセンチュウの密度が低下し、表面がきれいなダイコンが収穫できます。また、キスジノミハムシの抑制効果も高く、ダイコン表面の食害が軽減されます。播種期が広く、生育も早いので使いやすく、多くの産地で緑肥として最も利用されている品種の一つです。
※ ネグサレタイジのすき込みは、ダイコン播種の3週間前までに行ってください。

【播種量】8〜10kg/10a
【播種期】冷涼地:5月〜8月上旬 中間・暖地:3〜6月、8月下旬〜11月

ネグサレタイジとダイコンの組み合わせ例

ネグサレタイジ

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ネグサレセンチュウの被害により肌が汚れたダイコン。

家庭菜園での緑肥作物の利用例 〜品種と利用例〜

「ライ太郎」で草マルチ

ライ麦は根張りがよく、地下深くまで根が伸びるため、固くなった土壌を改良します。また、出穂する前に刈り取ることで敷きわらやマルチの代わりに利用でき、雑草抑制、地温の上昇を抑えます。カボチャやスイカのつるが伸びる方向に敷きわらを置いておけば、まきつるがわらをしっかりとつかみ、安定した栽培が可能です。刈り取り後は、雨に当たらない所で乾燥させておけばいつでも使えて便利です。

【播種量】8〜10kg/10a
【播種期】冷涼地:5月〜8月上旬 中間・暖地:3〜5月、8月中旬〜11月

ライ太郎

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家庭菜園での緑肥作物の利用例 〜品種と利用例〜

「メートルソルゴー」で障壁栽培

作物の周りに播種し、障壁として利用することで農薬の飛散防止、風よけ、害虫の天敵の増加などが期待できます。京都のナス産地で実施され、高い効果を上げています。ソルゴーにはナスよりも早くアブラムシがつき、それを食べる天敵が増加します。その天敵がナスにつくアブラムシも食べるため、秀品率が向上します。背丈が1.2 〜 1.3m程度で通常のソルゴーよりも低く、片づけやすいことが特長です。

【播種量】1〜2kg/10a
【播種期】冷涼地:5〜7月 中間・暖地:5〜8月

ソルゴー障壁栽培の仕組み

メートルソルゴー

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家庭菜園での緑肥作物の利用例 〜品種と利用例〜

肥料を補うなら「ヘアリーベッチ」

マメ科の植物は根に根粒菌が共生しているため空気中のチッソを固定し、土壌中のチッソ量を高めることができます。例えばジャガイモの前作にヘアリーベッチをすき込んだ場合、50%以上の減肥が期待できます。また、雑草抑制効果が高く、果樹園の下草や休耕田の雑草対策にも利用されています。生育旺盛で横に匍ほ匐ふくし、やわらかくすき込みやすい緑肥です。

【播種量】6〜8kg/10a
【播種期】冷涼地:5月下旬〜6月下旬 中間・暖地:9月中旬〜11月上旬

ヘアリーベッチ

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緑肥作物のまき方・すき込み方

【播種前の圃場ほじょう準備】

耕うん機や管理機などで耕起・整地します。

【播種】

散粒機、もしくは手まきで播種します。

バラまき条まき家庭菜園で行うくらいの広さでは、手まきで問題ない。バラまき、もしくは条まきにする。

覆土ふくど

バラまきの場合、レーキを2cmくらいの深さでかけ、多くの種子が土壌に隠れるようにします。条まきの場合は、播種後、2cmくらいの深さに覆土します。

【鎮圧】

鎮圧した方が発芽しやすくなるため、板や足などで鎮圧します。

【すき込み】

耕うん機や管理機などですき込みますが、機械に絡まってしまう場合は、5cmくらいの長さに切断してからすき込むようにします。切断する場合は、上部から数回に分けて鎌や ハサミなどで刈り取ります。
※刃物を使用する際には手を切らないように十分に気をつけましょう。すき込む際に、石灰チッソを加えると微生物の働きがよくなり、分解が促進されます。

■利用上の注意
土壌中にすき込まれた緑肥作物は微生物によって分解されますが、その分解過程の中で一時的にピシウム菌が増殖します。そのため、すき込み後は一定時間(夏季で3〜4週間)おいてから後作の栽培に入ってください。また、栽培環境や主作物により適する緑肥が異なります。目的にあった方法でご利用ください。

緑肥を切断してからすき込むと、機械にからみにくい。耕うん機などですき込んでいく。

緑肥・景観用作物特性表