自分にあった品種探しのお手伝い
素掘り苗木=11月中旬〜12月中旬、2月中旬〜3月中旬
ポット苗木=盛夏を除き周年可能
※苗木は接ぎ木繁殖されたものが一般的ですが、家庭園芸や ポット栽培のように、菌による土壌汚染の心配が不要な場 合は、ポット育苗された挿し木苗木でも栽培可能です。
素掘り苗木の場合は、露地植え、鉢植えに限らず、接ぎ木部位から30〜50pの高さで切除し、出てくる勢いのよい新梢を主枝に利用します。
1年目は棚の高さ以上になるまで主枝1本を伸ばします。2年目は棚の下30p程度のところから出た勢いのよい新梢を棚の形状に合わせ棚に誘引しますが、この枝が翌年に開花結実させる枝(結果枝)を発生させる枝(亜主枝、または結果母枝)になるので、どのようにブドウが花をつけて房が垂れるかをイメージする必要があります。
2年目に、発生した亜主枝を落葉後は充実したところまで切り戻します。3年目に亜主枝の各節から発生する新梢を適当な間隔で間引き、誘引していきます。元から5節目あたりに花が咲き結実します。収穫後は、落葉してから結果枝を元まで切り戻し、毎年発生する新梢を3年目と同じように管理します。
行灯仕立ては、鉢物として生産を行っているプロの方では可能ですが、これはあくまでも観賞を目的とした栽培方法なのでここでは触れません。平棚の場合は、露地栽培と同じ方法をとります。垂直の棚仕立て(トレリス仕立てやコルドン仕立てなどという)では、地面と平行に誘引する段の数や、結果枝の誘引方向によって変わってきます。
特に鉢植えの場合は重要ですが、夏場の水やりを切らさないことです。鉢栽培では、ブドウに限らず一度水を切らすとなかなか回復しません。肥料は油かすに骨粉を混ぜたものの玉肥が最も安心なので、これを収穫後秋から冬にかけて施し、春先に発生する新梢の様子を見て、勢いが弱い場合や葉色が薄い時などは化成肥料で補うようにします。
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