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特性を生かして 宿根草と球根のGarden Design

特性を生かして 宿根草と球根のGarden Design特性を生かして 宿根草と球根のGarden Design

毎回季節の草花をピックアップ。その特性を生かしたガーデンでの使い方を、相性の良い植物とあわせてご紹介していきます。通常友の会会員様しか読めない、月刊誌「はなとやさい」に掲載の記事となりますが、特別公開しますので、ぜひご覧ください。

vol.2

ギボウシ

芳香性の緑葉種、マルバタマノカンザシの八重咲き種‘八重たまのかんざし’。
緑葉/芳香性マルバタマノカンザシ H.plantaginea
大型種。中国原産。葉は普通の緑色だが、8月後半から咲く花は、純白で大きいので観賞価値が高く、上品な香りもあり魅力的。できるだけ明るい場所を選んで植える。八重咲き種もある。

ギボウシ Hosta spp.
キジカクシ科(ユリ科)ギボウシ属

太陽がさんさんと照りつける季節、木陰ではギボウシが涼しげに葉を広げています。古くから観賞されてきましたが、18世紀後半に日本のギボウシがヨーロッパに紹介されて以降、爆発的な人気を博し、交配も盛んに行われるようになりました。その結果、今日ギボウシは欧米の庭園ではなくてはならない園芸植物となり、海外で育成された園芸品種が反対に日本へ輸入されるようになりました。
ギボウシの仲間は、東アジアのみに分布する落葉多年草で、特に日本の自生種は、多くの園芸品種の交配親となりました。地域による変異が多く、過去には分類も混乱していましたが、最新の分類では20数種に整理され、さらに細かく、いくつもの変種に分けられています。1枚の葉の長さが40p以上になる大型のものから、手のひらにのってしまうような小型のもの、丸形の葉や槍形の葉、さまざまな葉色に加え、夏に咲かせる花も美しく、そのバリエーションは豊富です。

‘エレガンス’

青葉系品種‘エレガンス’ H.‘Elegans

大型種。葉は丸く、灰青緑色。青葉系の代表的品種。

‘サン・パワー’

黄葉系品種 ‘サン・パワー’ H.‘Sun Power’

大型種。鮮やかな黄金色で葉全体が波打つ。できるだけ明るい場所に植えるときれいに発色する。

斑入り品種

‘サマー・ブリーズ’

‘サマー・ブリーズ’ H.‘Summer Breeze’

中大型種。丸い葉の縁に黄緑色や黄色の美しい斑が深く入る。明るめの日陰を選んで植える。

‘シュガー・アンド・クリーム’

‘シュガー・アンド・クリーム’ H.‘Sugar and Cream’

中型種。葉の縁に白い斑が浅く入る。暑さに強く丈夫で育てやすい品種。夏に咲く白い花には香りがある。

‘カリプソ

‘カリプソ’ H.‘Calypso’

中型種。葉の縁に少し緑が残るだけで、中央はほぼ乳白色の斑で覆われている。細長い葉は、ほかのギボウシと異なる質感をもち、日陰でひときわ目立つ。直射日光は避ける。

ガーデンでの使い方

青葉系ギボウシを使って

薄く粉を被ったような青葉系の品種は、どの色の花も引き立てます。白花のジギタリス、桃色の花を咲かせるキョウガノコやシュウメイギクの仲間など日陰に育つ植物を自由に組み合わせてみましょう。もちろん違った葉色のギボウシと組み合わせてもよいですし、キンウラハグサと組み合わせれば、色、葉の質感に変化が出て上品な趣になるでしょう。

〔使用している植物〕

  1. カシワバアジサイ
  2. アスチルベ
  3. ヒマラヤユキノシタ
  4. ギボウシ‘パトリオット’
  5. ヒューケラ
  6. ギボウシ‘エレガンス’
  7. ギボウシ‘フランシス・ウイリアムス’
  8. キンウラハグサ(斑入りフウチソウ)
  9. サンゴミズキ
  10. シラン
  11. イロハモミジ‘タムケヤマ(手向山)’
青葉系ギボウシを使った組み合わせ

黄葉系ギボウシを使って

明るい黄色やライムグリーンの黄葉系の品種は、青や紫の花を咲かせる植物と美しいコントラストをつくります。ムラサキツユクサや紫色の花を咲かせるクレマチス、背景に紫葉のスモークツリーやモミジの品種を組み合わせてもよいでしょう。暗すぎると鮮やかに発色しないものが多く、できるだけ明るい場所を選んで植え付けます。

黄葉系ギボウシを使った組み合わせ

〔使用している植物〕

  1. アメリカザイフリボク
  2. バイカウツギ
  3. 銅葉スモークツリー
  4. クサソテツ
  5. 黄金葉ユキヤナギ
  6. ヘレボルス(ヘレボラス)
  7. アジュガ
  8. マルバタマノカンザシ
  9. ムラサキツユクサ
  10. ギボウシ‘オーガスト・ムーン’
  11. フウロソウの仲間
  12. ギボウシ‘サマー・ブリーズ’
  13. イカリソウの仲間
  14. ジギタリス

斑入り系ギボウシを使って

白斑の品種は、暗い場所を明るく照らしてくれるので、それだけでも存在感がありますが、桃色の花を咲かせるヒューケラの品種やシランともよく合います。
黄斑の品種は、青葉系のギボウシと組み合わせると色が映えます。アクセントとしては最適ですが、あまり多すぎると、少しくどくなる傾向があるので、量を調節しましょう。

斑入り系ギボウシを使って

白斑の品種は暗い場所を明るく照らしてくれる。

ギボウシと相性のよい植物

青紫

アジュガ
  • アジサイの仲間
  • アジュガ
  • タイワンホトトギス
  • チオノドクサ
  • フウロソウの仲間
  • ミヤコワスレ
  • ムラサキツユクサ
  • ワスレナグサ

カラーリーフプランツ

スモークツリー‘グレース’
  • イロハモミジ‘タムケヤマ(手向山)’
  • 黄金葉ユキヤナギ
  • スモークツリー‘グレース’
  • ミウム・ガレオブドロン

バイカウツギ属の園芸品種
  • ウツギ
  • オオデマリ
  • カシワバアジサイ
  • サンゴミズキ
  • シュウメイギクの仲間
  • ジギタリス
  • ティアレラの仲間
  • ニコチアナ・シルベストリス
  • ハアザミ(アカンサス・モリス)
  • ハイドランジア‘アナベル’
  • バイカウツギの仲間
  • 斑入りアマドコロ

ヒューケラの仲間
  • イカリソウの仲間
  • キョウガノコ
  • シュウメイギクの仲間
  • シラン
  • タニウツギ
  • ヒマラヤユキノシタ
  • ヒューケラの仲間
  • フウロソウの仲間

ヤマブキ
  • エピメディウム‘スルフレア’
  • キンウラハグサ(葉)
  • ジギタリス
  • ヤマブキ

その他

クジャクシダ
  • クサソテツ
  • クジャクシダ
  • ニシキシダ

ギボウシの栽培方法

栽培適地

ギボウシは木漏れ日が差すような明るい日陰から、かなり暗い日陰でも育ちます。午前中の光なら耐えられる品種もありますが、夏季に午後の強い光に当たると、特に暖地では葉焼けを起こし、株は枯れなくてもたいへん見苦しくなります。
腐植質に富み、かつ排水のよい土壌を好みます。新しく造成された場所には腐植質が少ないことがあるので、腐葉土や堆肥を多めにすきこんで土壌改良します。また、大きな木の根元に植栽すると乾燥しすぎるので、できるだけ避けた方がよいでしょう。

 株分けはなるべくしない

一般的に宿根草は数年おきに株分けした方がよいですが、ギボウシに関しては場所が許す限り、できるだけ株分けをせずに大きな株に仕立てた方が、ギボウシのもつ草姿をより楽しむことができます。

水管理

ギボウシは日陰を好むという性質から、湿った場所に育つ印象がありますが、もともとは岩場に育つこともあり、案外乾燥にも強い性質をもっています。いったん活着すれば、それほど潅水に対して神経質になることもありません。

月江 成人 (つきえ しげと)

ホルティカルチャリスト。潟vランタス代表。地域の景観と調和した、植物が主役の庭づくりを提案。2年前に山間の小さな町に移住。古民家再生と理想の庭をつくるべく日々奮闘中。兵庫県在住。

「はなとやさい」2009年8月号より

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