ベビーリーフで味わうサラダコンテナ

サラダの基本はリーフレタスがおすすめです。葉色が異なるミックスタイプのタネを選べば、彩りがきれいなサラダに。葉色が濃いもの、また少しくせのある個性的な味わいの葉野菜やハーブを一緒に育てておくと、サラダのアクセントになります。
ここで紹介するリーフレタスやアクセントの野菜&ハーブは、厳寒期、真夏を除いていつでも栽培できます。ただし、11月にもなるとだいぶ気温も低下してくるため、不織布などで防寒したり、環境によっては日当たりのよい屋内で栽培するとよいでしょう。春まきよりは生長が遅いため、収穫までに時間がかかりますが、秋冬まきは害虫の心配が少ないのが利点です。
元肥(もとごえ)が入った良質の野菜用の培養土(「タキイの野菜の土 野菜御殿」など)を使うと手間がかかりません。また排水性と根張りをよくするため、コンテナの底に鉢底石を入れるとよいでしょう。
ベビーリーフの場合、ある程度は密植した方がたくさんの葉を収穫できます。大きな株に育てる必要はないので、タネをまく間隔もそれほどとる必要はありません。一つのコンテナでは1袋のタネをまき切れませんが、その場合は収穫が始まるタイミングで、別のコンテナにまたタネまきし、リレー栽培すれば長期間にわたり収穫することも可能です。
発芽後に水分が多すぎると、芽が徒長してひ弱になりがちです。タネまき時には用土を十分湿らせて乾かさないよう管理しますが、本葉が出てきたら「表土が乾いたらたっぷりと」を基本に水やりします。元肥入りの培養土を使用すれば、追肥の必要はありません。少し葉色が薄い場合は、水やりと一緒に液肥を与えるとよいでしょう。

葉色の違いに加え、丸葉にとがり葉、葉縁がギザギザになるものなど葉形の異なる
7種のリーフレタスのミックス種。1鉢育てれば、彩り豊かなサラダが楽しめます。
生育揃いがよく、草丈10㎝程度で収穫できます。
- 今回の栽培データ
- ●コンテナ/幅54.5×奥行19.5×深さ14.5㎝ ●タネをまく量/約200粒 ●タネまきから収穫開始まで/約4週間
リーフミックス
- 今回の栽培データ
- ●バスケット/幅38×奥行25×深さ15㎝
●タネをまく量/約150粒
●タネまきから収穫開始まで/約4週間
ベビーリーフは密植で栽培するので、排水性のよい環境が適しています。バスケットは風通しもよく、蒸れる心配も少ないのでぜひ試してみてください。土こぼれを防止するためにココヤシマットを敷き詰め、コンテナ栽培同様、鉢底石を敷いてから用土を入れます。写真は赤と緑色2種のリーフレタスをミックスした「リーフミックス」。やわらかでボリュームのある葉を収穫できます。

つやのある赤紫色で繊細な切葉が美しいカラシナ「コーラルリーフフェザー」と、別名「ルッコラ」でも知られる、ゴマに似た香りが個性的な「ロケット」を一緒に1鉢で育てました。栽培方法は基本的にリーフレタスと同じで、タネまき時に薄く覆土します。コーラルリーフはベビーリーフでもピリッとした辛みが味わえます。
- 今回の栽培データ
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●バスケット/幅38×奥行25×深さ15㎝
●タネをまく量/約150粒
●タネまきから収穫開始まで/約4週間


「クレソン」の名前でも知られる「ウォータークレス」は、葉にピリッとした辛みと独特の苦みがあります。ベビーリーフで味わうと、くせがやや少なくマイルドなおいしさ。肉料理と相性がよく、ベーコンサンドにたっぷり挟んで食べるのもおすすめです。栽培方法は基本的にリーフレタスと同様で、タネまき時に薄く覆土します。土が常に湿っている程度の水やりを心掛けてください。
- 今回の栽培データ
- ●コンテナ/幅42×奥行18×深さ17㎝
●タネをまく量/約200粒
●タネまきから収穫開始まで/約1カ月
