1本の苗で2倍のおいしさ！「うりふたつ_®」シリーズ

ベランダなどの限られたスペースでも、多様な野菜を楽しみたい！そんな方に、1本の苗で2種類の野菜が楽しめる、タキイ種苗が開発した接ぎ木苗シリーズ「うりふたつ」をご紹介します。

「うりふたつ」の誕生

ゴールデンウィーク前後は、家庭菜園を始めるのにぴったりな時期。園芸店やホームセンターでも、野菜苗の販売がピークになります。でも、連休が終わると店頭に並ぶ苗は少なくなってしまいます。

そんな時期からでも栽培してもらえる商品がないか。タキイの野菜苗担当者が考えていたところ、ちょうどタキイ研究農場から新しい野菜苗の提案がありました。それは「1本の苗から2種類の野菜が楽しめたら喜ばれるのではないか？」というアイデアでした。もしこれが実現すれば、マンションのベランダなど限られたスペースでのプランター栽培でも、より多様な野菜を同時に楽しむことができるようになります。

このアイデアを実現すべく、赤色トマトと黄色トマトなど、2種類の穂木を接いだ苗の試験栽培を開始しました。最初はうまく活着せずに枯れてしまったり、生育の差が大きくなりすぎたりして、なかなか同時に2種類を栽培できる組み合わせができませんでした。しかし、いろいろな野菜の品種やその組み合わせを試行錯誤していく中で、安定して苗の生産ができ、初心者でも作りやすいキュウリ2種のハイブリッド接ぎ木苗「うりふたつ」が誕生したのです。

「うりふたつ」シリーズは、‘夏すずみ’と‘シャキット’のキュウリ同士の組み合わせから始まりました。

シリーズ続々登場！

シリーズ第一弾の‘夏すずみ’＆‘シャキット’に続き、第二弾の‘夏すずみ’＆‘リトルキューズ’も「キュウリ×キュウリ」という、同じ種類の野菜の組み合わせでした。

今回新たに販売を開始するシリーズ第三弾の‘夏すずみ’＆‘ほっこり姫’は「キュウリ×カボチャ」という異なる野菜の組み合わせになり、さらに面白みが増しました。1本の苗から2種類の野菜がとれる夢のような接ぎ木苗です。ぜひ、ご家庭で二度のおいしさを味わってみてください。また、現在さらに新しい組み合わせの開発を進めていますので、今後も楽しみにしてください。

長年の経験と繊細な技術

接ぎ木苗は、寒さや病気に強くしたり、生育を強くして収穫量を増やしたりするなどの目的で、病気に強く生育旺盛な台木に、タネから育てた苗の根を切った穂木を接いだものです。接ぎ木作業は、台木と穂木が拒絶反応を起こしたり、うまく活着できなかったりすると収穫量や品質にも悪い影響が出るため、長年の経験と技術が必要な難しい作業です。

「うりふたつ」シリーズでは、一つの台木に2種類の穂木を接ぎ木しなければならないため、通常の接ぎ木作業よりもさらに繊細な技術が必要になります。そのため、熟練した技術をもつ限られた者の手作業により、一つひとつ大切に生産されています。

長年の経験と確かな技術があるからこそ実現できた「うりふたつ」。徹底した管理により良質な苗へと育て、皆様のもとへお届けいたします。