宿根草おすすめ品種

厚目内農園 土岐 浩樹さん
おすすめ宿根草
1978年青森県生まれ。
青森の冷涼な気候を生かして、国内外の山野草・宿根草の生産を手掛ける。
アリューム ミレニアム

世界的に有名になったのは近年ですが、実は2000年に発表された古い品種。アメリカのPPA(Perennial Plant Association)で2018年にPPA Plant of the Yearに選出されました。真夏に咲く、耐暑・耐寒性が強い、病害虫が少ないなどの点が遅まきながら評価されたのだと思います。また球根性のアリュームと異なり秋までしっかりと葉が残り、種子のできない不稔性のため、ランドスケープにはうってつけの多年草です。
宿根フロックス ブルーパラダイス

数ある宿根フロックスの中でも、名前の通り最も青色が出やすい品種です。咲き始めや日中などに見ると赤みがかっていることもありますが、咲き進んだ時や暖色系の光の影響を受けにくい午前中などは美しい青花を咲かせます。近年宿根フロックスもコンパクト化が進んでいますが、本種ブルーパラダイスは生育時には草丈が最大で100cmほどと、ガーデンでの存在感は圧倒的です。
エキナセア プリティパラソル

花形の整った品種やコンパクトな株姿の品種などが最近では多いエキナセアですが、本種プリティパラソルはあえて原種の花弁の垂れ下がる性質を持たせた品種です。ナチュラルガーデンで人気の高いエキナセア・パリダなどのように、高性種特有の風にそよぐ姿が楽しめます。ホワイトとピンクのバイカラー咲きで花の少ない夏花壇での存在感は抜群です。
野花菖蒲

北海道から九州まで日本全国に広く分布のある植物ですが、古くから日本人に愛され、さまざまな交配品種が作出されたのがハナショウブです。ノハナショウブは原種でありながらも、濃い花色、すっきりとした三英花と呼ばれる3枚の花弁が、優雅ながらも洗練さも併せ持つ素晴らしい多年草です。花がない時期でもまっすぐにすらっと伸びる葉はガーデンに縦の線を演出してくれます。群生させて群生美を楽しみたい品種です。

日園 近藤 雄平さん
おすすめ宿根草
1984年新潟県生まれ、新潟県育ち。(株)日園に入社して11年、主に農場での宿根草の生産・管理を担当。「今回は自社が扱う宿根草の中でも、丈夫で育てやすく切り花に適した宿根草を推奨商品として選びました」。
アネモネ エルフィンスワン

正面が白色、背面が青紫色となる花が初夏から秋まで次々と開花し、そのコントラストが非常に美しく魅力的です。花上がりは抜群、花丈約40㎝で草姿よくコンパクトにまとまります。丈夫で育てやすく、水あげがよく切り花にも好適です。
サルビア ネモローサ カラドンナ

茎は濃赤紫色で直立し、そこから長い濃青紫色の花穂がつき、草姿よくとてもスタイリッシュで美しい品種です。丈夫で育てやすく、花丈約65cmになり切り花にも好適です。一番花がバラの開花期と重なり、ローズガーデンに植栽すると非常に映えます。
スカビオサ バーガンディボンネット

花色は咲き始めが暗紅色で次第に白色の斑が入る、とても目を引く特徴的な中輪花を咲かせます。丈夫で育てやすく、花丈約65㎝になり切り花にも好適です。この品種は丈夫でガーデンパフォーマンスに優れた宿根草を提供する、Must Have Perennialsという宿根草ブランドの一つです。
フロックス ユニークオールドブルー

外側から内側にかけてラベンダーブルーの花色が徐々に淡くなり、濃淡のあるグラデーションがきれいです。初夏~初秋ごろまで開花し、涼しげな色合いの大輪花が夏の暑さを和らげてくれます。コンパクトな草姿ながらボリューム感ある大花房をつけ、丈夫で育てやすい宿根草です。花丈約40cmで切り花にも好適です。
※ユニークオールドブルーはセット商品の「ブルーの切り花コンボ」内に含まれます。

大倉園芸 戸倉 啓之さん
おすすめ宿根草
大学卒業後1年間、国内の生産者にて研修。その後アメリカにて語学研修とともに園芸店にて販売方法を学び、帰国後に就農。一・二年草、宿根草、球根植物、多肉植物など幅広く生産を行う。
エキナセア サンシーカーズサーモン

初めにピンク色のボリュームのある可愛らしい花が咲き、ややオレンジ色を帯びた花色になり、その後美しいサーモンピンク色の花となります。とても上品で美しいエキナセアです。花上がりもよく乱れにくい株姿が特徴で、暑さにも強いため夏によく咲き、ガーデンでも存在感を発揮してくれます。
ティアレラ スプリングシンフォニー

ピンクと白のグラデーションになる、とても可憐でふわふわな花を咲かせます。花つきがとてもよく、びっしりと咲き揃う姿は見応えがあります。葉には深い切れ込みが入り、黒褐色の斑入りで、葉だけでも楽しむことができます。とても育てやすく丈夫な植物です。
アジュガ カトリンズジャイアント

大型のアジュガでびっしりと青紫の花を咲かせ、普通種の倍ほどの葉が広がります。花丈も高く25㎝ほどになり一面に咲くので見応えがあります。花期以外にもブロンズ色の葉がとても美しく、観賞期間が長いです。

内海園芸 金髙 良樹さん
おすすめジャーマンアイリス
ジャーマンアイリス栽培を始めておよそ40年以上。今まで1,000種以上を栽培し、品種、栽培の研究を行う。二季咲き品種を始めとして、多くの人に愛される新品種を開発中。

及川フラグリーン 及川 洋磨さん
おすすめクレマチス
大学で造園学を学んだ後、岩手県にある実家の「及川フラグリーン」にてクレマチスの生産、育種に携わる。庭での実践を通して「クレマチスのある庭いじり」の楽しさを伝えることにも力を入れている。
クレマチス ことのは

大きめの花芯と丸弁の白花が表現する優しさが他品種にはない魅力です。伸びた枝の先端だけでなく、その下の節にも咲かせる多花性で、返り咲き性もあります。枝の充実で一重〜半八重の花が咲き、その姿は変化に富んでいます。
及川フラグリーンオリジナル品種
クレマチス ニューウィーク

軽やかな八重咲きの花を、枝の先端だけでなく節々に咲かせます。枝の伸びが旺盛過ぎずコンパクトにまとまり、鉢植えでも楽しみやすい品種です。今までにはない咲き姿を見せる新しいタイプのクレマチスです。
及川フラグリーンオリジナル品種
クレマチス ミステリートレイン

深みと光沢のある花は大輪ですが、間伸びするほどの大きさではなく、よいバランスです。枝の節々にも花を咲かせ、通常の大輪系よりも花数が多く咲きます。枝の伸びはほどほどで鉢植えでも育てやすい品種です。初心者にも向きます。
及川フラグリーンオリジナル品種
クレマチス ストーリーズ

マットな質感の濃い紫色で、重なりの多い豪華な八重咲きです。光の具合で黒っぽくも見えます。
花の終わりにはアンティーク調を帯び、ドライフラワーのような雰囲気です。枝の伸びはおとなしめで、コンパクトにまとまります。
及川フラグリーンオリジナル品種
イノチオ精興園 ご担当者さん
おすすめ菊
9月咲き八重スプレー菊セット

9月上旬ごろに咲く八重咲きのスプレーマムです。特に白色に紅の縞模様である「トレバー」や、濃紅色の「アガタ」などは目を引きます。アレンジメントや花束、お供え花にも重宝致します。
7月咲き小菊セット

温暖地にて7月上旬ごろから咲き始める小菊になります(中山間地や寒冷地では開花は遅れます)。お供え花での使用にぴったりです。これらの品種は開花後に再度管理をすることによって秋に再度花を咲かせることができます。
早咲八重小菊セット

温暖地での5月下旬~6月上旬にかけ、自然開花では一番早く咲く品種で、小さく可愛らしい花が咲きます(中山間地や寒冷地では開花は遅れます)。開花後に切り戻し・追肥などの管理をすることで、秋に再度咲かすことができます。
可憐マム菊セット

秋の同時期に咲き、それぞれ特徴のあるスプレーマムを集めました。すべての品種をまとめて花束やアレンジメントにするにはぴったりです。花粉が飛びにくいアネモネタイプの「ハイン」、紅色の芯が目を引く「サラサ」などがおすすめです。