- 肥料
- 全チッソ量は1㎡当たり20~30gが目安です。元肥では有機質主体の緩効性肥料を全チッソ量の2~3割程度使うとよいでしょう。
うまく“夏越し”させるには、追肥のタイミングが重要です。ネギの生育適温は15~25℃であり、夏場は生育が停滞します。この時期に追肥して無理に生育させてしまうと、病気を助長します。
「ホワイトスター」は適温になる秋口からの伸び太りが抜群ですので、夏を過ぎてからの追肥に重点を置きましょう。肥料に対する反応がよいため、肥切れや過剰な肥効は順調な生育の妨げになります。1㎡当たり2~3gを目安に4~5回に分けて、こまめな追肥で肥効に波をつくらないことが良作のポイントです。
- 土寄せ
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土寄せは、軟白部を作るために必要な作業ですが、葉や根を傷めるなどストレスとなるため、夏場は避けましょう。生葉が4~5枚残るように少量ずつこまめに、追肥とあわせて4~5回に分けて行います。最後の止め土は、葉の分岐点から2㎝程度下の部分までを目安とします。
一度に多量の土寄せを行うと、ネギの生育が“太り”より“伸び”に傾くため、間延びしやすくなります。また、根が多量に切られ、生育が止まるなど、しっかり太ったおいしいネギになりません。「ホワイトスター」のよさを生かすには、注意してほしいポイントです。
- 収穫
- 最後の止め土から収穫までは、気温にもよりますが、3~4週間程度かかります。ネギは収穫適期が比較的長い作物ですが、襟の部分が割れてしまう前に収穫しましょう。「ホワイトスター」の品質のよさを生かすには、収穫遅れは避けてください。
- タネまき~育苗
- 日当たりと水はけのよい場所を用意し、幅1m程度の畝を立てます。条間10~15㎝、深さ1㎝程度のまき溝をつけ、条まきします。ネギの発芽適温は20℃前後です。高温にしすぎると発芽が悪くなるので、温度管理には注意しましょう。
発芽までは乾燥防止のために不織布をかけ、発芽したら不織布を除去します。本葉1枚までは適湿を保つようにし、その後は水分を控えていきます。込んだ部分から間引きを行い、株間1㎝程度にし、60~90日で大苗にします。
- 畑の準備~植え付け
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まず、しっかりと根を張らせるために、完熟堆肥などの利用で有機質に富んだ膨軟な土づくりをしましょう。ネギは過湿が苦手ですので、畑の周囲に明渠を切るなど、水がたまらないようにする排水対策も重要です。
植え溝は15㎝程度の深さに掘り、条間1m、株間2~3㎝で苗を植え付けます。