はじめてのタマネギ特集
家庭菜園でも手軽に作れ、貯蔵ができるから無駄になりません。
料理にも欠かせないタマネギを是非自家菜園でチャレンジしてみてください。
はじめて栽培 おすすめ品種
アトン
大玉で甘く家庭菜園にぴったり!大きくても美味しいタマネギを是非作ってみてください。
栽培のここだけチェック
- 種まき時期に気をつけて、適切な大きさの苗づくりをすることがポイント。
大きい苗はトウ立ちに小さい苗は良いタマネギができなくなるので注意しましょう。
栽培のポイント
POINT1苗作り
まず、育苗用の畑の準備をします。堆肥は1カ月前までに施し、よくなじませておきます。その後、元肥を全層に混ぜ畝を立てます。管理のしやすさから条まきがおすすめです。条間8cmで深さ8mmの播種溝をつけます。種は播種溝に1cm間隔でまき、溝を埋め戻すように覆土します。乾燥や土がかたく締まるのを防ぐために、播種後は床面をもみ殻や堆肥などで被覆します。発芽までは水を切らさないように毎日潅水を行います。育苗日数は55日程度の若苗定植を心がけます。
育苗用の畑(苗床)の準備
POINT2畑(定植地)の準備
タマネギは過湿を嫌うので、定植地には排水のよい畑を選びます。堆肥を施し土によくなじませ、適湿時に元肥を入れ畝を立てます。マルチ栽培の場合、春以降は乾燥しやすくなるので、マルチの条間に穴を開け雨水を取り込めるようにすると肥大が安定します。(タマネギ名人なら透水性だから穴あけ不要)
定植地(本圃)の土づくり
POINT3定植
タネまきから50~55日後、草丈20~25cm、太さ4~5mmぐらいに生長したら苗の仕上がりです。天候を見計らって畑に植え付けます。マルチ栽培ならば条間、株間ともに15cm、露地栽培ならば管理がしやすいように条間20cm、株間10cmで定植します。
定植
POINT4冬場の管理
露地栽培の場合、冬季に除草を兼ねて条間を中耕すると土が締まらず保水性、通気性のよい状態を保てます。中耕の後は条間を切りわらや堆肥で覆うと、その下はふかふかの適湿なよい土となってきます。その結果、根張りがよく乾燥に強い栽培となります。
追肥は、中生種は1、2、3月と3回行い、止め肥は3月上旬までとします。遅い追肥は熟期の遅れを招いたり、貯蔵性を低下させるので注意します。
冬場の管理
味菜 根菜の肥料
POINT5病害防除
軟腐病や灰色かび病はチッソ過多で多発します。地域に合った適切な時期での播種 ・施肥を行うことでチッソ過多にならず病気に強い株になります。ほかに感染力の強い病気としてべと病があります。平均気温15℃の菜種梅雨のころに発生し、カビの胞子が飛んで広がります。一度発生すると胞子が数年畑に残って発生するので、収穫後の茎葉は畑の外に持ち出します。苗床または本圃の土の中の胞子から感染した越冬罹病株(写真1)が初期の発生源となります。2~3月から罹病株を取り除くとともに初期の感染株(写真2)を片付けることで被害は軽減します。
POINT6収穫
早生種は「葉つき玉」として倒伏前から利用でき、倒伏後は「切り玉」としても随時利用できます。貯蔵用には、葉で作った養分が玉に移動して熟すように、倒伏後1週間ほどおいて葉が少し黄化し玉が締まってから収穫します。天気のよい日に収穫し天日で玉周りの水分を乾燥させた後、貯蔵は雨の当たらない風通しのよい日陰で保管します。
POINT7トウ立ち
タマネギのトウ立ちは、大苗で冬場の生育が進みすぎた株が低温に感応して起こります。肥料切れは低温感応を助長します。近年は秋が暖かく年内の生育が進みがちなので注意します。肥料切れは「冬場の管理」の項で述べたように、中耕・追肥を行うことで防ぐことができます。
自分好みのタマネギを作ろう
タマネギ選びのポイントは収穫時期と保管期間から選択する事です。
それぞれ種のまき時期が違うので注意しましょう。