百日草(ジニア)の上手な栽培方法・育て方
百日草(ジニア)の基本情報
- 発芽適温20~25℃
- 生育温度20~30℃
- 発芽日数5~7日
- 播種量/1aー
- 学名
- Zinnia
- 分類
- キク科
- まく時期
- 5月上旬~7月上旬
- 開花期
- 6月下旬~10月下旬
- 花の色
- 緋紅色、桃、黄、白、橙黄、クリーム
- 用途
- 切花、花壇、(高性種)花壇、鉢植え(矮性種)
- 耐寒性
- 弱い
百日草(ジニア)とは(百日草(ジニア)ってどんな花?)
百日草(ジニア)はタネまきから植え付けまでいたって簡単で、しかも暑さと乾燥の激しいわが国の夏にも耐え、小枝が多く伸びて次から次に開花するので、咲いている期間が長く、夏花壇に最適の草花といえます。
栽培手順 各ポイント
タネまき
霜降りの心配がなくなった5月以降は露地まきで結構です。これより以前にまくには、フレームや温室などの保温下で箱まきにします。露地まきは、日当たりと水はけのよい所を選び、よく耕してからまき床を作ります。タネはごく薄くまき、まき終わったら川砂か細かい土で、6~9mmぐらいの厚さに覆土し、ジョウロで静かに潅水します。
発芽するまでは、まき床を乾かさないようにすることが肝要です。それには、まき床の表面に薄く敷きワラをして乾燥を防ぎ、発芽後は直ちに取り除き、徒長しないようにします。
仮植
タネをまいて、3~4日で発芽します。本葉2~3枚になったころ、6cm間隔に移植します。仮植床の肥料として1平方メートル当たり、化成肥料1握り、堆肥5kg、石灰か木灰を少量まいて深く耕した後、カマボコ型に床を作ります。追肥は植え付けまでに1~2回、潅水を兼ねて400倍の液肥を施し、健全な苗を作ります。
植え付け
本葉6~7枚のころが植え付けの適期です。高性種は放任状態にするか、摘心して仕立てる方法があります。摘心仕立ては、本葉が6~7枚のころに行ない、4~5枚の枝を伸ばして開花させる方法です。この場合、放任した株に比べ、数日開花が遅くなります。高性種は50cm株間に植え付けし、風で倒状しやすいので、竹で支柱してやります。
矮性種は25cmの株間で花壇に植えるか、鉢やプランターに植えて移動花壇として好みの場所で楽しむことができます。
元肥は1平方メートル当たり、化成肥料二握り、堆肥8kgを施して深く耕して置きます。百日草(ジニア)は開花期が長いから、途中で肥料が切れて株が衰弱しないよう、適当に追肥してやることも必要です。プランターや鉢植えの追肥には、400倍の液肥を月2~3回潅水代わりにやります。花壇の場合は、液肥のほかに化成肥料を月1回ぐらい、1平方メートル当たり一握りほど与えて、肥料切れしないように努め、秋まで咲き続けるようにします。
百日草(ジニア)は、乾燥には強いとはいえ、夏の乾燥期には1日1回の潅水が必要でしょう。また乾かさないようにするのと雑草の防止、雨水で土はねから病菌の侵入を防ぐのに、株元に敷きワラをすると有効です。
Q&A
- お盆やお彼岸にアスターと百日草(ジニア)を咲かせたいと考えています。一般地ではいつごろタネをまくのが適当ですか。
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アスターの発芽適温は約20℃で、タネまき後110~120日で開花します。8月中旬に開花させるには4月中旬、9月中旬に開花させるには5月中旬にタネをまきます。
タネまきはプラグトレイや播種箱を用います。用土は清潔で通気性のよいものが必要で「タキイたねまき培土」などの播種専用培土を用いるとよいでしょう。タネまき後の水やりは過湿にならないように注意し、用土が少し乾いた状態になるまで与えません。本葉が2枚くらいになれば2 ・5号ポットなどに仮植えし、本葉6~7枚で定植します。この時、株の根が切れて傷つくと立枯病などが出やすいので、ていねいに取り扱います。極端に乾燥する場所は避け、日当たりと排水のよい場所に植え付けます。アスターは、連作を非常に嫌うので5~6年以上は同じ場所では作らないよう、特に注意します。
百日草(ジニア)も日当たりと排水のよい場所を好む花です。タネまき・育苗も容易で暑さや乾燥にも強い方で、開花期間も長く次々と開花してきます。百日草(ジニア)の発芽適温は約20℃、生育適温も同じく約20℃といわれており、播種期と開花時期については、アスターに準じればよいでしょう。肥料切れのないようにすると、次々と大きな花を咲かせてくれます。
摘芯や摘蕾をすると開花をずらすことが可能で、早くから花が咲いているものは、8月の中旬以降に切り戻すと秋にもよい花を咲かせてくれます。