【アネモネの栽培ポイント】
地中海沿岸が原産の秋植え球根・アネモネ(コロナリア種)は、ギリシャ神話にも登場するくらい古くから愛されている花です。アネモネの球根(塊茎)はカラカラに乾いた小さな逆三角錐形で、これで花が咲くとは思えないような形状です。
球根の植え付けは、涼しくなる10月中下旬以降に行います。球根が急激に吸水すると破裂して腐りやすいので、少し湿らせた清潔な砂やバーミキュライト、水ゴケなどに伏せ込んで徐々に吸水させ、1週間ほど置いて2~3倍に膨らんだものを植え付けます。
植える時の注意点は、必ず球根のとがった方を下にすることと、深植えにならないよう覆土は3㎝ ほどにすることです。球根の上下が分かりにくい場合は横向きに植えます。伏せ込みを10日以上すると芽や根も出始め、上下や腐敗球がよく分かります。
アネモネは酸性土壌を嫌うため、用土にピートモスの使用は避け、花壇などでは石灰を加えるようにします。
また開花後は6月ごろ、地上部が黄色くなって枯れ始めた時、地下部を掘り上げ、球根を切り分けます。オーソサイド水和剤80をまぶして十分に乾かし、来シーズンの植え付け適期まで風通しがよく雨のかからない所で保管します。鉢植えの場合は、地上部を切り、秋も深まるまで(気温約15℃)、鉢ごと雨のかからない所に保管しても構いません。