サンショウはミカン科の落葉低木で、花、実、樹皮、幹などが食用や漢方などに幅広く利用でき、捨てる部分はありません(表1)。 イチョウのように雌雄異株で実のなる雌木と実のつかない花だけの雄木に分かれており、虫や風を媒介とした受粉が期待できない都市部では、結実させるには雌雄を混植させる必要があります。雄木1本に対し、雌木は10本くらいまで殖やせます。また忌地性があり、連作を嫌い、突然変異や枝変わりという変異性をもっています。実を目的とする場合は実サンショウ、花を目的とする場合は花サンショウを栽培します。 傾斜畑や台地、山麓などで栽培されるのが一般的ですが、家庭菜園では鉢植え栽培が管理しやすくおすすめです。