ライチは中国南部が原産で、温暖で多湿な環境を好みます。多汁で甘みが強く濃厚な風味があり、ビタミンCやカリウム、銅を多く含んでいます。
【ライチの栽培ポイント】
ライチはレイシ（茘枝）とも呼ばれる中国南部原産のムクロジ科の常緑性熱帯果樹です。年間を通じて温暖・多湿で日当たりのよい環境と、肥沃で酸性の土壌を好み、樹高は約10ｍ にもなりますが、鉢植えでコンパクトに仕立てて楽しむこともできます。生育適温は15～30℃で、春から秋は屋外で管理しますが霜の降りる前に室内に取り入れます。しかし、花芽形成には外気の低温（５～７℃）にあわせる必要があるので、あまり早くから暖かい室内に取り入れないようにしてください。室内は日当たりのよい所で５℃以上、できれば10℃くらいを保つようにします。花は雄花・雌花・両性花が咲き、１本の樹だけでも結実しますが、室内で花数や昆虫の飛来が少ない時は、人工授粉すれば結実がよくなります。
低温期の潅水はやや控えめにしますが、室内では空中湿度が不足しがちなので、湿度を保つため、葉への霧吹きや加湿器の利用等も心がけましょう。