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また、結球するには葉が立ち上がっている必要があります。適期にタネをまき、植え付けたとしても肥料不足や追肥不足になると、やはり葉数が不足して葉の立ち上がりが遅れ、それにより結球も遅れます。葉が立ち上がるのは、前述のように結球に適した気温下で、かつ葉数が12~13枚の状態の時です。この条件が揃って、外側の葉が立ち上がることで、内側にある葉は光を遮られ、内側に巻くようになります。この時期には、縦長の葉から横幅の広い葉に変化してきて、結球しやすくなります。なお、外側にある縦長の葉は結球することはありません。
結球を開始するまでに所定の葉数になっていても、外葉が病虫害で傷めば、やはり葉の立ち上がりは遅れます。また、レタスの根は浅根性で水分の過不足や寒害によって生育に悪影響を受けやすいので、十分に気をつけましょう。
レタスはキク科の代表的な野菜で、中央アジアおよび中近東から、地中海沿岸地帯が原産地と推定されており、今や世界各地で栽培されています。サラダ用野菜として、最も重要な品目だといえるでしょう。栄養的には、カリウムなどのミネラルやビタミン、食物繊維を、量は少ないのですがバランスよく含んだ野菜です。 栽培の歴史は古く、古代エジプト、ギリシャ、ローマでも野菜として栽培されていました。当時のレタスは今でいうカキチシャの仲間で、現在の玉レタスが登場したのは16世紀以降です。日本には、1000年以上前に中国よりカキチシャが伝来し(『和名抄』923~930年)、明治時代には欧米から玉レタスが導入されました。 レタス類の生育適温は15~20℃と冷涼な気候を好み、春と秋によく育ちます。しかし、一方で暑さに弱く、25℃を超えると発芽不良となり、長日条件でトウ立ちする性質があるため、夏の栽培は困難となります。したがって、夏季は生産地が岩手、北海道、長野、群馬などの高冷地へ移動します。 レタスの仲間には、結球する玉レタス、半結球性のサラダナ、結球しないリーフレタス、立ち性のコスレタス、茎を食べるステムレタスなどがあります。リーフレタスは生育期間が60日と短く、暑さや寒さにも比較的強いのでおすすめです。赤色の品種は、生長とともに葉が鮮やかになるので、緑色のレタスやリーフレタスと並植するだけでも美しい花壇のような畑となります。
【レタスの栽培ポイント】
ここではレタスの結球のポイントをご説明します。まず、結球するのに適した気温に下がった時に適正な葉数となっているよう、タネまきや定植の時期を守ることが大切です。早生種では、本葉が12~13枚になったころから葉が立ち上がってきます。結球するにはこの時に、気温が25℃以下に下がっている必要があります。タネまきや定植が遅れると、気温が下がっていても葉数が不足していて、結球は遅れます。また、結球するには葉が立ち上がっている必要があります。適期にタネをまき、植え付けたとしても肥料不足や追肥不足になると、やはり葉数が不足して葉の立ち上がりが遅れ、それにより結球も遅れます。葉が立ち上がるのは、前述のように結球に適した気温下で、かつ葉数が12~13枚の状態の時です。この条件が揃って、外側の葉が立ち上がることで、内側にある葉は光を遮られ、内側に巻くようになります。この時期には、縦長の葉から横幅の広い葉に変化してきて、結球しやすくなります。なお、外側にある縦長の葉は結球することはありません。
結球を開始するまでに所定の葉数になっていても、外葉が病虫害で傷めば、やはり葉の立ち上がりは遅れます。また、レタスの根は浅根性で水分の過不足や寒害によって生育に悪影響を受けやすいので、十分に気をつけましょう。