秋明菊(シュウメイギク)とは?育て方・おすすめ品種を紹介
シュウメイギクってどんな花?
秋の風情を庭に添える上品な美しさと、
見た目とは裏腹なが丈夫さが魅力。
一度植えると、毎年秋に楚々とした上品な花を咲かせてくれるシュウメイギク。京都の貴船山に多く見られたことから、別名「貴船菊」とも呼ばれます。キクと名前についていますが、キクの仲間ではなくキンポウゲ科の植物です。
見た目のしなやかで可憐な風情とは裏腹に、寒さにはとても強く育てやすい植物です。
また年々大きく立派に成長するため、大型の鉢植えか、庭に植栽して秋の風情を楽しむのに最適です。花色は赤、白、ピンクなどがあり、秋の切花のほか茶花や山野草としても人気があります。
シュウメイギクの楽しみ方
日陰地を明るく照らすシュウメイギク
住宅がたてこんでいたり、午後からは日陰になりがちな場所がありませんか?シュウメイギクは、そうした暗くなりがちな場所を華やかに照らしてくれる貴重な存在です。
一日中日のささない全くの日陰には適しませんが、木漏れ日が差す程度の明るい日陰を最も好むシュウメイギク。午前中に日が当たり、午後からは適度に日陰になるような、建物の北側・東側などに適しています。また光沢のある美しい濃緑の葉を沢山しげらせるため、花の咲かない春の時期などには、雑草を防ぐグラウンドカバーの役割を果たしてくれます。
シュウメイギクを育てていよう!
病害虫が比較的少なく、育てやすい!
シュウメイギクは、庭植え・鉢植えの両方で楽しむことができます。
<植えつけ場所>
木漏れ日が差す程度の明るい日陰や、午前中に日が当たり、午後からの強い光は遮られるような場所を好みます。夏に西日が直射するような日当たりの良すぎる場所や、全く日の当たらない日陰を除けば、おおよそ問題なく生育します。冬の寒さには非常に強く、日本のほとんどの地域で冬越しが出来ます。
適度に湿り気のある土を好みますので、腐葉土などの腐植質を十分に混ぜ込んでおき、保湿性の高い土にしてあげましょう。あまり水捌けが悪いと根腐れを起こす場合もありますので、適湿を心がけてください。
タキイの腐葉土とバイオダルマを混ぜ込むのがおすすめ!
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6号鉢に1苗植えつけます。
春や秋〜冬は日当たりの良い場所へ置き、夏のみ半日陰に移すと旺盛な生長が期待できます。 -
大型に生長するため、それを見越して少し広めの60cm以上の間隔で植えつけます。
<管理方法>
地植えの場合、しっかりと根がはっていれば梅雨明けまでは特別に水やりをする必要はありません。8月の暑さが一番厳しいころに極度な乾燥状態に置かれると、葉が傷んだり、花芽がきちんと発達せずによい花が咲かなかったりすることがあります。
乾燥が続く時は、早朝か夕暮れ時にたっぷりと時間をかけて土壌深くまで水が浸み込むよう水やりをします。 十分土を湿らせれば、3〜4日水を与えなくても大丈夫です。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやりましょう。シュウメイギクは生育が旺盛で根の回りが早く、根詰まりを起こしやすいので、1〜2年に一度は1〜2回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。
条件があうと、地下茎を伸ばしてどんどん広がって旺盛に生育していきます。
少々勢いがよすぎる時には、適度に間引きをしてあげましょう。
基本的に病害虫の少ない植物ですが、通気の悪い場所ではうどんこ病などが発生する場合もあります。