スイセン(水仙)の種類・品種をご紹介!

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日本の冬から早春の風景を可憐に彩るスイセンは、地中海沿岸生まれの秋植え球根。日本では、古くからその清楚な美しさと淡い芳香が好まれ、庭に植えたり、正月の花として飾られたりして重宝されています。
また、与謝蕪村の俳句「水仙や寒き都のここかしこ」(寒い冬の京だが、あちこちに水仙の花が咲いて目を楽しませてくれる)にも、水仙が冬の季語として使われているように、冬を代表する花でもあります。

スイセンの系統は二つに大別されます。①11月ごろに房状に咲くニホンスイセン、②3月ごろに一つの茎に大きな花を一つ咲かせるラッパスイセン系統です。花色は、主に黄色系統と白色系統があります。
現在では、30種類の原種とそれからなる1万種以上の園芸品種が出回っていますが、英国王立園芸協会によれば、カップの形や咲き方、交配親などの違いから、12系統に分類されています(表)。
この分類のほかに、開花期や草丈などによるグループ分けを知っておくと、用途にあわせて品種選びをしやすくなります。表下に三つのグループ分けを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。





![]() 光合成によって貯蔵養分をつくる球根植物にとって日光は必要不可欠なので、日当たりのよい場所が適しています。 |
![]() 植え付け適期は、9月中旬〜11月上旬。植え付けが遅れると花が咲かなくなることがあるので注意します。 ![]() 庭植えの場合はほとんど不要ですが、冬の間も生育し続けているので、乾燥が続く場合は水やりします。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。 ![]() 花が終わったら、花茎の付け根から切りとります。開花後の葉はだらしなく伸びるため、切ってしまう人が多いようですが、葉で光合成した栄養を球根に送るので、完全に枯れるまで切らないようにします。 |
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![]() ウイルスによるモザイク病が発生し、葉に黄色いすじ状の斑が入ることがあります。アブラムシが病気を媒介するので、アブラムシの防除をしっかり行います。 |

