サツマイモ特集
日本の食卓に昔からなじみ深い食材、イモ。ひと口にいっても、バレイショ(ジャガイモ)、サトイモ、ヤマイモなど食感も味も、さらには調理方法も、実にバラエティに富んでいます。おいしくて栄養価も高く、しかもどこか気持ちもほっとさせてくれる……。こんな身近な野菜だからこそ、今、家庭菜園でチャレンジしてみませんか?
今回は、ほくほくと甘く、女性やお子さんに人気のサツマイモ。作りやすくて家庭菜園にもぴったりです。
品種改良が進み、非常に食味が向上する一方で、各地の特徴ある在来品種の掘り出しが図られてきています。味に特徴のある品種や、色も紅、赤紫、黄、白などと豊富で、大変楽しみの多いものとなりました。さらには、葉や葉柄を利用する専用品種も作られています。 |
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どの品種も種子はとれず、増殖はもっぱら栄養繁殖によります。ですが、長年株を維持し、苗をとり続けていると、ウイルスに感染して育ちや品質が劣化することがあります。 |
日当たりがよく、水はけと通気性に優れた畑で、よいものが収穫できます。早めにしっかりと耕しておくことが大切です。
苗作りは困難なので、通販などの販売苗を利用します。
放任しておくとどんどん伸び、隣の列の野菜を覆うほどになってしまうので、つる先を適宜整理しましょう。
貯蔵する場合は、なるべく畑が乾いている時に収穫します。
島根県生まれ。千葉農業専門学校(現千葉大学園芸学部)卒業。千葉大学助手、神奈川県園芸試験場長、神奈川県農業総合研究所所長、全農農業技術センター技術主管を経て、現在、板木技術士事務所所長、JA全農委託調査員、茨城県立農業大学校非常勤講師などを務める。著書多数。