どんなとき、どうやって使う?
「緑肥」のいろは
- 緑肥作物のもつ力で土の理化学性と生物性を改善
- 土壌を肥沃にする目的で栽培され、生育中に青刈りして土壌にすき込む、「緑肥」。土壌中で分解させて養分を供給し、有機物を補給して土壌環境を整える目的で用いられます。緑肥の活用で、土壌が原因となるさまざまな問題を解決し、野菜がよく育つ土づくりが可能です。
緑肥には夏期に生育する種類と冬期に生育する種類がありますが、前者の緑肥は、主に秋〜冬野菜に用いられ、キク科ではヒマワリやマリーゴールド、イネ科ではソルガムやトウモロコシ、マメ科ではクロタラリアやヘアリーベッチ、アブラナ科では黄カラシや黒カラシが多く用いられます。
- 家庭菜園でも取り入れたい主な緑肥の利用方法とは?
- 緑肥の利用方法は、栽培が終了した菜園にタネをまき、生育させます。その後は土壌中にすき込みますが、開花、結実すると栄養分が茎葉から実に転流し、繊維が増えていて分解に時間がかかるため、開花前にすき込みます。
前作でセンチュウ類や土壌病害が発生した菜園でも緑肥は有効です。最近では、土壌くん蒸剤の代替や土壌環境を改善する堆肥の代替としても注目を集めています。