ばら特集

みなさんはバラを選ぶ時、何を重要視しますか?
よく「病気にならない丈夫なバラ」というのを耳にしますが、最近は耐病性も上がり、丈夫な品種が多いのであまり神経質にならなくてよいと思います。大切なのは「自分の気に入ったバラ」から始めること。
カタログ片手に花咲く公園に出掛け、お気に入りを探す、などというのもよいですね。
次の選び方のポイントも参考にしてみてください。
ここ10年ほど人気が高いのは、オールドローズやイングリッシュローズのようなクラシカルな花形のバラ。一方で、ハイブリッドティ系のキリッとした姿も根強い支持があります。
加えて今後注目される予感がするのが「花弁」。花びらの先がフリルやシャーリング状、ハサミで切れ込みを入れたようなピンキング状など、ドレスのような花たちです。
最近のトレンドの1つが「香り」。フルーツやティ、スパイスなど自分好みの系統を探してみましょう。また、文学や地名・人名など品種名の由来や、そのバラの持つストーリーを知って選ぶのも楽しさの幅を広げます。
「かわいらしい花の写真に飛びついて買ってみたら、実は大型のつるバラだった」
「丈の低い品種を花壇の奥に植え付けてしまったので、ほかの植物の陰になって生育が悪い」……では後が大変。
どんなに気に入った花でも、カタログやラベルなどから情報を得て、樹形や大きさを必ずチェックしましょう。

あらかじめ庭やベランダのレイアウトを考えましょう。例えばアーチ=つるバラならなんでも大丈夫、というわけではありません。2mのアーチに5m以上伸びるバラの組み合わせでは、数年のうちに手に負えなくなってしまいます。生長を見越してプランを立てると後の管理が楽になりますし、自然と選択範囲が狭まり、品種を決めやすくもなります。

バラは11月下旬〜2月までは休眠期です。この期間に植え付けましょう。
根を乾かさないよう、気をつけて作業するのがポイントです。
根を傷めてしまうことがあるので、初心者には根洗いなどの方法はおすすめしません。


- 庭植えの場合は基本的に必要ありません(植え付け後、苗が活着するまでは乾いたらたっぷりと)。
- 鉢植えは水切れに注意。鉢に指を差し込んで土がつかないようなら、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。
- 有機質の肥料を選ぶことが、土壌劣化の防止と健康な株づくりにつながります。
- 生育や花つきに不可欠なものですが、やり過ぎは禁物です。時期や規定量に注意してください。
- 半日以上日光が当たる場所。ただし、鉢植えでは鉢に直射日光が当たらないように注意しましょう。
- 風通しのよい場所を選んで、株の蒸れや病害虫の発生を防ぎます。