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ペットと共生する庭づくり

ペットと共生する庭づくりペットと共生する庭づくり

愛犬と庭で過ごしたいけれど、植物を荒らさないか、害のある植物を食べないか心配、
という方は多いと思います。そこで、犬と一緒に楽しめる庭づくりのコツを、
長野県でガーデン&エクステリアを手掛ける山本利之さんに教わりました。

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庭で犬と過ごす楽しみを

「愛犬と庭で過ごしたい」というガーデナーさんは多いのではないでしょうか。私の会社でも、犬と楽しむ庭づくりのご相談をよくいただきます。かく言う私も愛犬家で犬と庭で遊びますが、犬も自然に触れられる場所があると気持ちがいいようです。自分の庭でかわいい愛犬と過ごすひとときは、幸せそのもの。お客様がそんな時間をもてるお手伝いができればと考え、犬と楽しめる庭づくりを手掛けています。
中には、除草や掃除が大変なので、庭はつくらず一面コンクリートにしたいという方もいらっしゃいますが、それはやはりもったいないなと思います。犬が庭でも楽しく過ごせれば、外とは違う家の一部であるリラックス空間で、光や風を感じ、植物の香りを楽しめます。散歩に行けない日の運動不足やストレス解消にも一役買います。広い敷地がある場合は芝生を植えれば、若い犬はたくさん走り回れるでしょう。庭に出すことで起こるトラブルもありますが、犬は賢い動物です。危険がない庭に改良してしつけをすれば、犬にとっても楽しめる空間になると思います。
例えば、ケース1は私がリフォームを手掛けたお庭。さまざまな鉢に植えられていた植物を花壇に植え替え、通路をつくりました。犬は通り道があれば、わざわざ花壇には入りません。低いフェンスで仕切られただけだったお隣との間には壁をつくり、物音や人の気配を遮断して犬が安心できるようにしました。ケース2は私が手掛けたお庭ではありませんが、ガーデナーである私の妻がバラやクレマチスを植え込んだ所で、2匹の犬が過ごしています。犬にとって有害なクレマチスとトゲが危ないバラは、犬が近づけないようパーゴラに誘引されています。地面には自然素材のレンガが敷かれており、急激に温度が上がることがないため犬の足にも安心です。
また、庭で犬が快適に過ごすための改良だけでなく、犬が喜ぶものを植えてみるのもおすすめです。わが家の愛犬はヤマボウシの実が大好きで、実がなる季節は庭に駆け出してきます。ハーブなどの香りも好きなようで、鼻をクンクン近づけています。犬にとって危険な植物も少なくありませんが、注意と対策をすれば大丈夫。庭の喜びが何倍にも膨らむ、最高の時間を過ごせると思います。

緑あふれるイングリッシュガーデン

Point 1物音を遮る

隣宅の間の壁にはフランスから輸入したアンティークの窓枠をはめ込み、光と風を通して圧迫感を軽減。

Point 2水場を設置

花壇の中にはスタンダードプードルのクレールくんが水を飲める水場を設置。

Point 3通り道をつくる

植物は花壇にまとめて植え、通り道を確保。植物の世話もしやすくなります。

花香るドッグガーデン

Point 1パーゴラに誘引

バラとクレマチスは壁際のパーゴラに誘引してあり、香りをかごうと近づいたり、庭を走り回ってもトゲでけがをする危険が減ります。

Point 2涼める場所をつくる

庭の奥の木陰は、犬たちの涼みスペース。夏場は犬小屋の中が暑くなることがあるため、涼しい場所があると安心です。

犬と楽しむ庭づくりのポイント

重要ポイントは三つ
「通路・逃亡・植える植物」

犬を庭に出すうえで最も気をつけたいのが、次の3点です。
@植物を荒らされないようにする
A外へ逃げるのを防ぐ
B危険なものを口にさせない
@の対策は、植物を植える場所と人や犬が通る場所を分け、通路をつくること。菜園スペースには木や鉄製のしっかりした柵を立てれば、柵を壊してまで入ることはまずないと思います。逆に、ひも状の資材は犬の足や首に絡まる危険性があるため避けましょう。

植物のスペースをまとめて通路をつくっている山本さんの庭。

植物のスペースをまとめて通路をつくっている山本さんの庭。

犬小屋で飼っている場合は、庇や囲いをしてあげるとさらに落ち着ける場所に。

犬小屋で飼っている場合は、庇や囲いをしてあげるとさらに落ち着ける場所に。

Aの外への逃亡を防ぐ対策は、庭の周囲をフェンスなどで囲います。フェンスは80pほどの高さがあれば大型犬でも飛び越えることはほぼないと思いますが、注意したいのがフェンスと壁の間などにできるすき間。犬は10pほどのすき間でもくぐり抜けてしまいます。首が挟まって抜けなくなることもあるので、すき間がないようにします。また、犬は広い場所を好むイメージがありますが、犬の祖先が穴で生活していた習性から、狭くて暗い囲まれた場所の方が落ち着きます。柵で囲った場所や小屋を用意して、“居場所”をつくりましょう。

Bの危険なものを口にさせない対策は、犬に害のある植物を植えないこと、もし植える場合には犬が近づけない場所にすることです。犬に害を及ぼす植物は、ユリ科やヒガンバナ科を始め、下記の例以外にもたくさんあります。植物を植える際は、有害かどうかを事前に調べましょう。また、殺虫剤や肥料などの薬剤使用にも注意が必要です。肥料は液体肥料を使いましょう。土に混ぜるタイプの有機肥料は、においをかぎつけて掘り返すことがあり、置き型の固形肥料は食べてしまう恐れがあります。また樹木などに殺虫剤を散布する際は、しばらく犬を庭に出さない、散布した場所には近寄らせないなどの対策をとります。

犬にとって有害な植物の例

アサガオ、アジサイ、アマリリス、アロエ、アセビ、イチイ、エゴノキ、カランコエ、キク、キョウチクトウ、クレマチス、シャクナゲ、スイセン、スズラン、ジギタリス、シクラメン、ジャスミン、チャイブ、チューリップ、ニチニチソウ、ノビル、ヘデラ ヘリックス、ポインセチア、ポトス、ベゴニア、ユリ、レンゲツツジ …など多数
球根系やネギ系の植物を始め、犬にとって有害な植物はたくさんあります。犬が近づける場所に植える際は、害がないか調べましょう。犬が届かないように花壇を高くする、植栽の周りに柵を立てるなどの対策もおすすめです。

犬と庭のトラブルQ&A

Q.木の根元にオシッコしてしまう。
犬が木にオシッコをしてしまう場合は、根元に宿根草などをたくさん植えるのがおすすめです。犬は草むらのような場所を好まないので、近づかなくなります。
Q.穴を掘るので困っています。
犬には祖先が穴で生活していたなごりで、穴を掘る習性があります。芝生や植物を植えたりレンガを敷くなどして土の表面を隠しましょう。土の中はひんやりしているため、涼むために掘っている場合も。その場合は涼める場所を用意してあげましょう。
土が露出していると習性で掘ってしまうことが。

土が露出していると習性で掘ってしまうことが。

足元の素材に配慮する

犬の足に直接触れる場所には、優しい素材を使いたいものです。コンクリートや樹脂素材は直射日光が当たると高温になるため、肉球をやけどする恐れがあるだけでなく、寝そべってくつろぐこともできません。またウッドチップを敷く方法なども、品質が低い物を使うと犬の足を傷つける可能性があります。
おすすめは、芝生や自然素材の石、レンガなどです。特に芝生は肉球に優しく、地熱を下げ、庭全体の温度上昇を和らげる効果もあります。管理が手間という場合には、一部に石やレンガを敷くのもよいでしょう。

広い芝生のスペースがあると、犬が自由に走り回ることができる。

広い芝生のスペースがあると、犬が自由に走り回ることができる。ウッドデッキに犬を出す場合は目隠しのフェンスがあると、外から丸見えにならず犬も飼い主も落ち着いて遊べる。また猛暑時も日陰の芝生の庭があれば散歩の代わりになる。

涼める日陰をつくる

体温調節が難しい犬は暑さに弱く、日差しが強い場所では熱中症の危険が。日なたで走り回って疲れた時に、日陰で休むことができるように、植栽や庇、ターフなどで日陰をつくりましょう。暑い時期は犬小屋の中が蒸れる場合があるため、やはり庇などをつけて陰をつくり、風通しをよくします。また、植物を多めに植えると庭全体の温度上昇を和らげる効果があります。

室内との出入りのために足場として設置されていた幅の狭いウッドデッキを、犬も人もくつろげる広々としたものに変更。庇をつけて日陰も確保。

室内との出入りのために足場として設置されていた幅の狭いウッドデッキを、犬も人もくつろげる広々としたものに変更。庇をつけて日陰も確保。

アルミ製の屋根を取りつけたお宅。テラス全体を覆うことで涼める場所に。

アルミ製の屋根を取りつけたお宅。テラス全体を覆うことで涼める場所に。

犬の楽しみをつくる

犬が好きな果樹を植えてあげると、さらに楽しみが広がります。ヤマボウシやブルーベリー、ジューンベリーの実は犬の大好物。庭木としても見映えがよくおすすめです。ただし、イチイなど犬にとって有害な実のなる木もあるので注意しましょう。また、水場も喜びます。ただし、ためた水は寄生虫や細菌の恐れがあるので、水道を設置していつも新鮮な水を用意できると安心です。

※ベリー類は食物繊維が多いため、与えすぎに注意してください。

山本さん宅のチェリー(ミニチュアダックスフンド)。ヤマボウシの実に夢中!

山本さん宅のチェリー(ミニチュアダックスフンド)。ヤマボウシの実に夢中!

花壇の中に水場を設置。蛇口があるので、新鮮な水が飲める。

花壇の中に水場を設置。蛇口があるので、新鮮な水が飲める。

ペットにぴったり!
ウインターオーバーシード

ウインターオーバーシードなら、冬の間も犬にとって心地よい芝生をキープすることができます。ウインターオーバーシードとは、「暖地型芝生」が冬に茶色く枯れるころに、上から「寒地型芝生」のタネをまき、一年中緑の芝生を作る方法。寒地型芝生は、暖地型芝生の冬の休眠時にはきれいな緑を保ち、暖地型芝生が休眠から覚めた後はその邪魔をしません。

インターメディエイトライグラス・サツキワセ

ペレニアルライグラスとイタリアンライグラスの交配種。葉は濃緑で芝質がよく従来の品種より春の暖地型芝草への移行が極めてスムーズです。ティフトンや日本芝のオーバーシード専用品種。

ウインターオーバーシードの適期

中間地 9月中旬〜10月中旬頃
暖 地 9月中旬〜10月下旬頃

コウライシバへのウインターオーバーシード状況

コウライシバへのウインターオーバーシード状況

※寒地型芝草は、暖地での夏越しがやや苦手です。これらの対策として朝にたっぷりと散水し、地温の上昇を少しでも抑えてやりましょう。
※ベースとなる暖地型芝草の状態や、その年の気候によっては春の移行がスムーズにいかない場合があります。

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山本 利之(やまもと としゆき)

山本 利之(やまもと としゆき)

大学卒業後、土木工事会社で道路・河川・公園・下水道工事などの現場に従事。自宅の庭と外構がメディアで紹介されたのを機に庭や外構の施工依頼が増え、設計・施工会社「ガーデンファクトリー」設立。長野市を中心に庭づくりを手掛ける。一級土木施工管理技士、一級造園施工管理技士、一級エクステリアプランナー。

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