タキイのブロッコリー 上手な使い分けとおすすめ品種
直径6cmくらいのポットに「タキイ育苗培土」などの培土を9分目まで詰めます。1.5cmくらいの深さの穴をあけ、3粒程度播種し覆土します。たっぷりと潅水を行い、風通しのよい日陰など、涼しい場所に置き発芽を促します。2〜3日で発芽するので、発芽したら日光の当たる場所に移します。
本葉2枚になったら、健全な株を一つ残して間引きをします。その後、本葉6枚になり、根がポット全体にしっかりと張ったころが定植適期です。育苗期間中は風通しをよくし、できるだけよく日光を当てることが、かたくしっかりとした苗を育てるポイントです。しかし、育苗・定植時期にあたる7〜8月は非常に暑く、その対策が重要です。夏場の日中は気温が高すぎて、苗に障害が発生する可能性があるからです。気温が高くなる9〜15時くらいは、「らくらくスーパーホワイト」などの遮光ネットで苗を覆い温度上昇を防ぐとよいでしょう。
元肥はチッソ-リン酸-カリ=8-8-8の化成肥料であれば、1m²当たり250〜300gを目安に施し、土とよく混ぜておきます。ブロッコリーは根の張りが比較的弱く、排水の悪い畑では根が張れず、しっかりと生育しません。畑はしっかりと深く(40cmくらい)耕し、25cmくらいの高畝にすることが大事です。床幅約90cmの畝をつくり、条間50cm程度で2条栽培します。
株間は35〜40cmとし、畝に苗の根鉢と同じ大きさの穴をあけ、根鉢を崩さないように慎重に植えましょう。根鉢が隠れるように土をかぶせ押さえます。定植直後は乾燥による活着不良や生育停滞に注意が必要です。活着するまでの約10日間は、根鉢の周りを乾燥させないように、株元に潅水しましょう。
花蕾が芯葉の中から小さく見えてきたら追肥をし、花蕾の肥大を促します。チッソ-リン酸-カリ=8-8-8の化成肥料であれば、1株当たり10gを目安に施用しましょう。
育苗から生育期間中「サンサンネット」などの防虫ネットを張ることで、ある程度害虫を防ぐことができます。発生してしまった害虫は手でつぶすか薬剤で防除しましょう。特に芯葉や葉の裏に隠れていることが多いので注意して見てください。また、強い風雨の後は病害が発生しやすくなります。殺菌剤を散布し防除しましょう。
最初の花蕾が直径12cmくらいになったら収穫します。側枝を収穫する場合、追肥を1〜2回行い、側枝の花蕾が10cmくらいになったら収穫します。