バラエティーに富んだ品種群をうまく使い分けよう!
古くから世界各地で栽培されているソラマメ・エンドウは、莢の形状や食べ方の違いなどによってさまざまなタイプに分類されており、それぞれに多種多様な品種が存在します。同じ作型でも、異なるタイプの品種を組み合わせて少しずつ栽培することで、バラエティーに富んだ収穫物を得られます。多くの品種群から自分好みの品種をうまく選んで、家庭菜園に取り入れてみましょう。
ソラマメ・エンドウは一般的に秋にタネまきして春から初夏にかけて収穫する、春の味覚として日本人に広く親しまれている野菜です。いずれも収穫後は急激に鮮度が低下するため、本来のおいしさを味わうには家庭菜園などの身近な場所で栽培するのが一番です。また、栽培管理が比較的容易なことから、家庭菜園初心者にもおすすめできる野菜といえるでしょう。まさに家庭菜園にぴったりな野菜、ソラマメ・エンドウを、ぜひ栽培してみてはいかがでしょうか。
古くから世界各地で栽培されているソラマメ・エンドウは、莢の形状や食べ方の違いなどによってさまざまなタイプに分類されており、それぞれに多種多様な品種が存在します。同じ作型でも、異なるタイプの品種を組み合わせて少しずつ栽培することで、バラエティーに富んだ収穫物を得られます。多くの品種群から自分好みの品種をうまく選んで、家庭菜園に取り入れてみましょう。
ソラマメ・エンドウは、「秋にタネまき・春に収穫」の栽培が主流となっていますが、暖地〜中間地では夏にタネをまいて秋に収穫する「夏まき栽培」が、また、冷涼地では春にタネをまき初夏に収穫する「春まき栽培」が可能です。これら作型での栽培を家庭菜園に取り込むことで、店頭でソラマメ・エンドウを見かけることが少ない時期にも味わうことができます。
「夏まき栽培」の場合は8月中旬ごろに、「春まき栽培」の場合は3月上旬ごろに、それぞれ低温処理をしたうえで育苗ポットにタネまきし、苗を仕立てます。「夏まき栽培」なら10月中旬ごろから霜が降りるころまで収穫が可能、また「春まき栽培」なら6月上旬ごろから梅雨明け前まで収穫できます。これらの作型には、ソラマメなら開花・着莢の早い「早生そらまめ」などを、エンドウなら栽培期間の短いキヌサヤエンドウの「成駒三十日」などをおすすめします。
現在、スーパーマーケットなどで目にするソラマメのほとんどは大粒種の「一寸ソラマメ」ですが、古来より日本国内では大粒種以外にもさまざまな種類のソラマメが栽培されてきました。また近年では、ヨーロッパなど海外で栽培されている品種が、国内に持ち込まれるようにもなっています。
国内では最もポピュラーなタイプのソラマメで、粒の大きさが一寸(約3p)あることから「一寸ソラマメ」とも呼ばれています。おすすめの品種は「仁徳一寸」「三連」です。「仁徳一寸」は莢色や豆色が鮮やかな濃緑色で、ゆで上がりの色が美しく、料理の彩りに重宝します。「三連」はボリュームに優れた莢が最大の特長で、1莢に豆が3粒入った大莢が収穫できます。生育が旺盛で栽培しやすいという利点もあります。
1莢に中粒の豆が6〜7粒入る細長い莢を持つタイプで、国内では四国地方を中心に古くから栽培されてきました。このタイプはヨーロッパの地中海沿岸地方でも広く栽培されており、イタリアではワインのお供として、未熟豆が生のまま食されています。おすすめ品種は「福ならび」です。草丈が低くて栽培容易で、初期からの着莢に優れます。また、未熟豆は生食も可能ですから、生のままサラダに入れるなどして、ソラマメならではの豊かな風味を楽しみましょう。
【材料】2人分
*莢から出したソラマメ…200g
*クリームチーズ…30g
*マヨネーズ…大さじ1
*レモン汁…少々
*コショウ…適宜
【作り方】
1.ソラマメは塩ゆでして、うす皮をむく。
2.ボウルにクリームチーズ、マヨネーズ、レモン汁、コショウを入れてよく混ぜる。
3.2にソラマメを加えて混ぜる。
エンドウは、莢の形状や食べ方によっていくつかの種類に分類されています。ここでは代表的な3つのタイプのエンドウと、それぞれのおすすめ品種をご紹介します。
実が膨らむ前の若い莢を食べるもので、一般的には「絹さや」という名前で流通しています。おすすめ品種は「シャンパーニュ」で、幅が広くてボリュームに優れる大きな莢が最大の特長です。また、肉厚の莢はやわらかくて甘みも強く、おいしいというのも魅力の一つでしょう。
ある程度まで充実させた子実を、莢ごと食べるタイプのものです。ほかのタイプに比べて糖度が非常に高く、栄養価も優れている分、収穫後の品質低下も顕著なため、収穫してすぐに食べることができる家庭菜園にはぴったりです。おすすめは「グルメ」で、莢は肉厚で甘みが強く、スナップエンドウの中でも特に食味がよい品種です。ゆでてサラダに、あるいは炒め物に用いるなど、用途も豊富です。
充実した子実を食べる、いわゆる「グリーンピース」と呼ばれる種類で、古くから親しまれているタイプです。「久留米豊」は甘みが強く、子実・莢ともに濃緑なため、どんな料理に使っても見栄えがします。耐寒性が強く、強勢で栽培が容易という特長もあります。
【材料】2人分
*スナップエンドウ…100g *エビ…100g
*本料理酒・塩・サラダ油…それぞれ適宜
*調味料A…マヨネーズ:大さじ4 牛乳:大さじ1
ケチャップ:大さじ1 塩・コショウ(それぞれ適宜)
【作り方】
1.スナップエンドウはヘタと筋をとる。エビは殻をむいて背ワタをとり、塩、本料理酒少々を混ぜておく。調味料Aを混ぜておく。
2.サラダ油を熱し、中火でスナップエンドウを3分ほど炒める。エビを加えてさらに炒める。
3.エビに火が通れば火を止めて、調味料Aを加えてすばやく混ぜる。