トウモロコシは1つの株に花粉をつくる雄花と、雌しべをもつ雌花を別々に咲かせます。株の先端付近にあるのが雄花で、雌花は真ん中から下に咲きます。よって実がなるのも真ん中から下。雄花と雌花が距離をおいて咲くのは、ほかのトウモロコシの花粉で受粉したいためです。トウモロコシは自身の花粉で受粉することを望んでいないのです。ほかのトウモロコシと受粉し、より優れた性質を子孫に残そうというわけです。家庭菜園ではスペースが小さいため、数本だけ、1条だけなど、少ない株数で栽培しがちですが、それではほかのトウモロコシの花粉を雌花が受粉する可能性が低くなってしまいます。1条に並べるのではなく、少なくても2条以上栽培することが大切。また、1条の長さを短くして、その分横に並べてコンパクトな正方形に植えるのも受粉しやすくおすすめです。


