はじめての雪割草
![]() ![]() 雪解けの季節に愛らしい花を咲かせるユキワリソウ。その姿がまるで、雪を割って花を咲かせる様に見えるため「ユキワリソウ」と呼ばれています。 日本の山野に自生ずるキンポウゲ科の植物と、高山に咲くサクラソウ科の植物がともに「ユキワリソウ」の名で知られていますが、今回はキンポウゲ科のユキワリソウについてご紹介いたします。 このキンポウゲ科の「オオミスミソウ」「スハマソウ」「ミスミソウ」「ケスハマソウ」といった、ミスミソウ属の品種をまとめて「ユキワリソウ」と呼んでいます。ユキワリソウの最大の特徴は、変異の数が多く、多種多様な花色・花姿の品種があることです。赤、白、黄、桃と様々な花色があるには言うに及ばず、花形も八重咲きや一重咲き、中には花弁の数が100枚を越える品種もあるほど、花形も多岐に渡ります。 自分好みの品種を見つけて、組み合わせて楽しめるのもユキワリソウの人気の秘密。 冬の冷たい雪を割って花咲くユキワリソウの姿は、控えめで可憐ながら、とても力強い生命力を感じさせてくれます。 花壇や鉢で日本の山野の春を感じる事のできる、今とても人気の山野草です。 |
![]() |



ユキワリソウは、庭植え・鉢植えの両方で楽しむことができます。
<植え付け>
ユキワリソウは、寒さには比較的強い植物ですが、その反面夏の暑さを苦手とします。
そのため、木漏れ日が差す程度の明るい日陰や、落葉樹の下などの、夏は日差しから守られ、秋から春にかけては日があたるような場所が最適です。
地植えの際には、夏の西日が直射するような場所を避け、できるだけユキワリソウの好む環境に植えつけてあげましょう。
鉢植えの場合には3号〜4号鉢に1株を目安とし、水はけをよくするためため赤玉土に腐葉土などを混ぜ込み、元肥を施して植えつけます。
初心者の方には市販の山野草の用土などを使用するのもおすすめです。
![]() |
鉢植えの場合には、春先から新葉が開くまでは日当たりのよい場所に置き、夏以降は風通しのよい半日陰で管理するようにします。
[水やり]
ユキワリソウは乾燥と高温多湿を嫌うため、一年を通じて水切れを起こさないように注意し、かつ適度な湿り気を保つように管理します。
鉢植えの場合、基本的には土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
夏場は特に過湿にならないよう気をつけ、鉢の様子を見ながら少し控えめに水やりをし、適湿を心がけてください。
地植えの場合も同様に、水切れ・過湿の両方に気をつけます。
[肥料]
肥料は初夏の5月と秋の10月に、1000倍液肥を週1回程度あたえます。
![]() |
花が咲き終わったら、早めに葉茎を付け根から切り取ります。
種子をつけると株が弱るため、種子をとらない場合には、花をはやめに摘み取ります。
また、新葉が出たら、枯れた葉や傷んだ葉を付け根から切り取ります。
この時に新葉を傷つけないよう注意します。
[株分け]
鉢植えの場合、長年植えたままにしておくと鉢の中で根詰まりを起こしてしまうため、
1〜2年を目安に植え替えと株分けを行います。
作業の適期は5月と10月です。
鉢から根を抜き取り、古い土を落として根を丁寧にほぐします。ひと回り大きな鉢を用意し、植えつけたらたっぷりと水を与えます。
株分けをする場合は、一株に2〜3個程度の芽と各々の根がつくように分けます。

![]() |